年に1回は必ず見ている。そんなことを数年繰り返しているが、今年も無事に出会えた。
過去の記録を遡ってみると・・・、2006/5/28に一度。2005/5/19にも一度。
これ以前には出会っていない。
見られるポイントも限定されているし、見るときはいつも同じようなエリアなのだが、他の季節では見たことがない。雌雄では姿が変わるようで、特にオスだと思われる、上の写真の個体。背びれが圧倒的迫力で、天空に突き刺さんばかりだ。色も微妙で、実に悩ましげな魚だが、瀬能先生に尋ねても、
●難しいですね。イトヒキヌメリ属もしくはハナビヌメリ属のある種に似ていますが、正
確な同定はこの画像からは困難です。
という回答を得るにいたり、完全にお手上げ状態。
毎年見られるのだから、なんとか判別していきたい。2008年度の狙いはこの魚の素性を明らかにしたいものだ。
下の写真の背びれがとんがっていないのがメスだと思われます。
今年の写真を瀬能先生にメールして再度尋ねてみた・・・・。「画像、拝見しました。雌雄でしょうか? 第1背鰭がはっきり写っており、イトヒキヌメリ属であろうということと、日本産の既知種とは異なるということはわかりますが、種レベルの同定は難しいですね。もちろん未記載種の可能性もありますが、やはり標本を検討する必要があるでしょう」
とのことでした。
来年も見たいぞ。