今日は数年前まで名護に住んでおられたリピーターさんが久しぶりに沖縄に遊びに来られているので、ダイビングでもスピッツに潜りに来てくれました。ありがたや。いつもビーチが好きなお客様で、長くのんびりと・・・。ひとつの被写体にじっくり時間をかけるリピーターさんで、ネタを紹介したら、しばらくはそこから動かないので、私もその周辺をウロウロして新しいネタを探せて、またそれを紹介して・・・と。狭い範囲であまり動かず、いろいろ細かいものを探し出せたありがたいお客様でした。
こーいう人にたくさん潜りに来ていただけると、もっといろいろ楽しげな生物ネタが見つかることだろう。我こそはそーいう人だよ・・・というダイバーさんはぜひ潜りに来てくださいね。あ、でも、ビーチダイブじゃないとのんびりはできないので、体力はマストアイテムです。ボートダイブは基本的に乗合船を利用しているので、出港時間、潜水時間などがちゃんと設定されていますので、みんなで乗船している以上、それは遵守しなければならないルールですから、ボートダイブだとじっくり撮影できるのはひとつかふたつのネタになることが多いですね。ボートダイブだと潜水時間は45分ほどになることが多いです。
で、今日は南東風なので、じっくりのんびり西海岸を潜ってきました。

クマノミちゃん
深場ではスミレナガハナダイの子供を捜したのですが、今の時期はまだまだ出てきていませんでした。早く温かくなって、いろんな魚の子供たちが見られる季節になってほしいですね~。

チリメンウミウシ産卵中
岩のトップの非常にわかりやすい場所で産卵していたチリメンウミウシ。こんな場所で産むなんて・・・。よって背景はブルーに決定。

チリメンウミウシ、マクロモードフィッシュアイフィルターONにて撮影
接近して撮影してみました。
サラサウミウシとチリメンウミウシは同一種だと呼ばれていたときもありましたが、現在は別々に呼ばれているようです。こちらを参照。

テンセンウロコウミウシ
見つけられると嬉しいウロコ系のウミウシが登場。正面顔も撮ってみたくなるよね~。

テンセンウロコウミウシ、正面顔、目が見えますか~?
つぶらな瞳が確認できます。できました?
近くにはオオメハゼもいました。赤い点々がチャームポイントです。

オオメハゼ
そして、モウサンウミウシでもついてないかなーと探したカイメンの上を移動する奇妙な生物を発見。なんだ? これは?
はさみらしきものが見えるけれど・・・、エビ?

な、なんだ!! これは!! 正体不明・・・えび? かに?
カニ? こんなカイメンに住んでいるこんな大きい甲殻類は初見だ・・・。

真上から撮影してみた
ふむ。この形・・・。どっかで見た覚えが・・・。イソバナガニ・・ってこんな姿じゃなかったっけ? うーん・・・。悩ましいけれど、たぶん、そーいう仲間だろうね。次も同じところにいる確立は低そうだけれど・・・、もし、いたら・・・、この黒いカイメンに住んでいるってことになるんだけれど・・・
次にセンテンイロウミウシのようなヤツが。誠文堂新光社から発売されているネイチャーウォッチングガイドブックのウミウシ本を見てみると、バーチィは触覚にオレンジ色の輪がひとつだけってことでしたので、下の写真の個体はセンテンイロウミウシではなくて、ヒュプセロドーリス・バーチィなのかな? と判断。このへんはややこしくって、体の色だけ見ていると差がよくわかりません。

ヒュプセロドーリス・バーチイ
探すとけっこう見つかるカクレモエビsp。早く名前がつかないかな・・・。

カクレモエビsp
シロミノウミウシだろうなと思って撮影していたけれど、口触手にも触覚にも色がついている。・・・。まぁー個体差って思っていいレベルなのかな・・・。よくわからん。

シロミノウミウシ
ウミウシを探していると、他の生物もいろいろと目に入ってくる。このソメワケヘビギンポもそのひとつ。今日の個体はあまり動かない良い子でした。

ソメワケヘビギンポ
小さい・・・。2ミリぐらいのウミウシでした。撮れるコンデジの素晴らしさよ・・・。

ホリミノウミウシsp
久しぶりに出会ったエレガントヒオドシウミウシです。

エレガントヒオドシウミウシ
まぁーウミウシはいるんですけれど、年末年始の浅瀬でミノウミウシ系が大爆発していた頃の圧倒的な感じはナリを潜めちゃった・・・って感じですね。
で、ポイントを変えてみました。すると、カールおじさんホヤが大量に!!

カールおじさんホヤ大量発見!!
う、嬉しいぃ~。お客様もけっこう刺さってくれたので、なおさらに嬉しいぃ~。背景が赤色の岩だったので、それを上手に利用できないか奮闘されていたようです。いいのが撮れているといいなぁ~。
ウミウシもちょこちょこ出て、マイチョコウミウシ。

マイチョコウミウシ
アカボシウミウシは変な顔・・・。

アカボシウミウシ
接近して・・・、さらに変顔・・・。

アカボシウミウシ
コンデジでもいろんなフィルターが装備されているので、いろいろ遊べるのがオリンパスのTG2の良いところです。
白化したサンゴの上でハナグロイソハゼが止まっていたので撮影。でも、白いサンゴに露出があっちゃって、魚は黒っぽくなってしまった。もっと露出を補正して撮影しようかと思ったら逃げちゃいました。

ハナグロイソハゼのメスかな
サンゴにできた穴を住処としているヒナギンポ。私はこーいうの大好きなので、見つけたらついつい紹介しちゃうんだよね~。

ヒナギンポ
最近、定位置でずっと見られているイラモツノテッポウエビです。探すとけっこういますが、痒くなることが多いのでグローブはしといたほうがいいです。イラモは怖いよ。このエビはよくかぶれないね。(*イラモとは有毒生物なのです)

イラモツノテッポウエビ
でも、エビはキレイなんですよね~。目が黄色ってのがなんともヒールな感じで、最近のお気に入り。見たい人はリクエストしてね。
最後は特大のアオヤガラに遭遇。奥にいるダイバーに負けないぐらい大きかったです。こんなに大きいと、たかがアオヤガラですが、肌のつやとかじっくり見てしまう・・・。よく寄生虫がついていて、魚の体の上を飛び跳ねるように移動しているのだが、この子には寄生虫ついてませんでした。

特大アオヤガラ
いろいろ見られた、楽しいダイビングでした。