午後からのトレッキングだったので、GW前に点検しておきたいポイントのチェックでちょっとダイビング。あんまりゆっくりしていられなかったけれど、目的はそこそこ果たせた。
泥地ポイントだったこの場所は去年の台風でことごとく荒らされてしまい、広範囲で泥がなくなってしまったのだが、少しずつ、本当に少しずつではあるが、泥が戻ってきているなぁ~というのが潜った印象である。
「泥が戻る」というのはおかしな言い方である。泥は生き物ではないし、手足があるわけでもないし、泳ぐわけでもないし、ましてや自らするする、どろどろと移動するわけでもない。海に注ぐ川が運んできた泥が海流や風向き、波、うねりなどいろんな自然要因が複雑に絡み合い、いろんなところに運ばれ、堆積し、泥場はいろんな場所に育まれていく。だから、今までは泥なんてまったくなかったところにも台風後に突然泥場ができていたり、はたまた反対に泥場だったところから忽然と泥が消えて、ただの砂地に変わってしまったりするのだ。
しかし・・・、長い目で見れば、まわりまわった泥は最後は元の泥場にいきついて堆積していく。だって、そこが海の中で流れが最後にたどり着くような場所だからであーる。それには地形的要因が大きく作用していると思うのだが・・・、
長い文章を書いてしまったが、ようするに、台風で飛ばされてなくなった泥がまわりまわってようやく戻ってきた・・・と思えたのだ。これは嬉しいニュースだ。
夏場に向けて、もっと泥化してほしい。中途半端な泥よりも完璧な泥地のほうが楽しいに決まっている。そう。それは決まっているのだ・・・・。だよね?
ふむ・・・。まぁーいいや。
で、最初に見つけられたのが、大きなクロイトハゼ。
ここの優先種のクサハゼはようやく増えてきました。嬉しい。
リュウキュウハナハゼはお客さんと一緒だといつも見ているだけなので、カメラを向けてみたが、相変わらずすばやく隠れられてしまった。お客さんもてこずっている被写体のひとつ。
いろんな子供たちが泥場にもいる。泥場で撮影しなくてもいいんだけれど、ライトで遊びたくて撮影してみたが・・・、肝心のライトの前には全然来てくれなかった。む、難しい・・・。
なのでニセアカホシカクレエビで遊んでみた。バックライトでスーパーマクロで寄ってます。ピントが奥に合ってしまっているね~。さすがコンデジ。こーいうシビアなピントあわせは根気がいるよね。
で、そのモードのまま露出を+2.0まであげてみた。エビの白色が存在感を主張してる。
タイヤに住んでいたヤイトハタは大きかった。泥地のハタ代表選手です。
浅場の岩の上にオニダルマオコゼがいました。ひいてワイドで撮影。どこにいるのかわかりますか~?
アップで撮ってみた。どこに目があるかわかりますか?
ああ、で、目的の魚を載せるの忘れてました。インドアカタチがいたよ~とTさんから聞いていたので捜索して来ました。
ワイドでも撮りたくなっちやうような場所でしたが、他に誰も潜っていないのに、自然な濁りがなかなかクリアにならなくて・・・。ハレーションが・・・。
去年の初冬に潜って、「ダメだ、こりゃぁ~」と、嘆いていたことを思い出せば、今は少しずつ、少しずつ・・・。戻りつつあるね。やっぱ、海はすごいね。