どこに行くべきか? お客様といろいろ相談しながらポイントを決定し、河口に挑むことになりました。
砂浜のエントリー直後にはモルディブのハウスリーフを想起させるような透明度の高い海と白い砂が広がっていました。
魚は少ないけれど、青の濃淡がなんとも心地よいです。
で、いつものごとく、いろいろ探してみます。ジャノメハゼらしき奴に遭遇。
後にs先生に教えていただきました。オウギハゼだそうです。この魚。オウギハゼ?
オウギハゼって図鑑「日本のハゼ」にも載っていませんが、エリトゲハゼの小さい写真がオウギの子供だそうで、小さいときは尾鰭の付け根に黒色横帯が入りますとのことです。
このエビはなにやつ?
オキフエダイの子供に出会いました。こーいう環境には多いですね。
少し成長したステージの個体も。
白い点々が目立っている、これは……ハクテンヨウジかな?
サザナミハゼは大きかったです。
タカノハハゼもいました。ピントがずれてるね。後ろの岩にあってる。TG4の水中マクロモードで撮影しているのだが、寄りすぎてしまうとピントがぼけていることが最近多い。TG2の時はそんなに意識したことなかったのに……。
ヤツシハゼ。水中マクロモードはあまりデジタルズームを使わないようにして、程よい距離をとらないとぼけちゃうみたい。なんかTG2の頃より使いかって悪くなっている気がしてしまう。気のせいかな?
オイランハゼも大きいのがいました。やっぱり河口だもんね。そりゃ~いるでしょう。
河口ならば絶対、この魚もいるはず。スミゾメスズメダイ。海で出会ったら、その場所の近くには川が流れ込んでいるとわかるぐらい河口に生活の場が密接に関わっている魚です。
ツムギハゼ。このあたりは、河口常連。沖縄本島の河口に潜れば、たいていどこの河口でも見られます。
ほぅ。セイタカスジハゼだ。こいつとは久しぶりの出会い。どこの河口にでもいるハゼではないです。沖縄本島では。
顔部分をアップで。
小さなタカノハハゼの横に馬鹿でかいテッポウエビがいたので、撮っちゃった。
ここから名前のわからないハゼが続く。でも、みんなクロコハゼの仲間だと思う。クロコハゼ自体が、まだまだ分類が進んでいないハゼだという印象は否めない。
こいつも。
こいつも。
オバケインコハゼは大きくて見ごたえのあるハゼです。個人的に好きだ。
それにしても、ここの河口はセイタカスジハゼが多い。
少し色味の薄い奴とかは、別のハゼの可能性あるんじゃない? と思って、いろいろ撮影したけれど、みんなセイタカスジハゼみたい。
楽しい河口を後にして、今度はサンゴ礁域のドロップオフに潜水。いろいろな環境を攻めてこそ多彩な生物との出会いがあるのだ。そんなダイビングこそがアドベンチャーなのだ。
沖を通過するオニヒラアジ若魚たちの中になぜ混じっているのかゴマモンガラよ。
バオバブカイカムリを探していると、ついつい見つけてしまうアザミカクレモエビ。今日は子供の個体でした。小さい……。
予期せぬところからキンチャクガニ登場。なんか得した気分。
いるかな? と覗いた最初のトゲトサカにイソコンペイトウガニyg。またまた得した気分。
かねてからいるハナゴンベygは相変わらず美しくもあり愛くるしくもあり、可憐でもあり、手ごわい輩でもある。しばしお客様と一緒に刺さってきました。
そして、なんか……細長いシマキンチャクフグだな……と思って、何気なく見ていたのだが、顔をよく見て、!!!! 二度見ならぬ三度見もしたかな。
コクハンアラygじゃん!! 大人は大きくなって、80センチぐらい。もっと大きくなるのかな。モルディブで働いていた当時も大きく育ったコクハンアラを何度も見てきたけれど、こんなに小さい子供は初見だ。5センチぐらいでした。
模様、シマキンチャクフグにそっくりじゃん!! 今度からシマキンチャクフグを見たら、コクハンアラygって線も疑って観察せねばなるまい……という教訓を得られた出会いでした。しっかしかわいいのぉ~。
そして、これまたびっくり。夏にもいるんだね、カールおじさん。
冬だけかと思っていたら、夏にも登場。カールおじさんホヤ。
ぷるぷるみずみずしいイソギンチャクにクマノミの子供。ありふれた風景であるが、絵になる風景に間違いない。
アデヤカゼブラヤドカリはヤドカリが得意でもない私でも簡単に見つけられる、ありがたくてキレイなヤドカリだ。
バオバブカイカムリは今夏、ずっと定位置で観察できました。きっと今もいることでしょう。今というのは、まさにこれを書いている今のことで、今は10月です。
テングヘビギンポも観察できました。
メギスの背びれって、あんな模様が入ってたっけ?
泥地からドロップオフまで、今日は良いダイビングができました。