まず第10位は名もなき甲殻類たち。
このエビは寒い2月に東海岸の宜野座という村からボートで潜った時に見つけました。水深は20Mくらいだったかな・・・。
モウサンウミウシなどを探していたら、見たことのないエビに遭遇。
お客さんより私のほうが興奮していました。
甲殻類のO先生にお伺いしたところ、下記のようなコメントをいただきました。
「インド洋東部のアンダマン海から1925年に報告されて以降、追加記録のなかったエビですが、1990年代にケラマで2個体が採集されています。他に石垣島でも見つかっています。再発見論文を書こうと思いつつなかなか筆が進まず、放置状態になってしまっているエビです」
沖縄本島にもいることが確認できたことは嬉しい限りですが、あとが続かずにその後消息不明。
先日、久しぶりに探しに探しに行きましたが見つけられませんでした。今冬は再会を目指し、探してみたいと思います。名前のわからない生物との出会いは甲殻類であれ、ウミウシであれ、ハゼであれ、とても楽しいものです。
次は、6月のビーチポイントで出会った、初対面のカニです。
このまんまでした。岩の下から出てきた・・・・とかではなくて、
見つけた時と同じポーズで動かずにずっーといました。
撮影し、またO先生に聞いてみました。
「おそらく幅広い額が下方を向いていることからワタクズガニ属だと思われますが、標本を確認し甲の棘や生殖器を精査しないと種までは同定できません。この属には、ガイドブックに出ていない種も数種類おり、さらに沖縄だと未記載種の可能性も考えられます」
ふぅー・・・。まだまだ変なのいますねー。甲殻類も魚類もウミウシも。
次は真栄田岬のガレ場から出てきた初見のエビ。
新しいエビ図鑑を見たら名前が載っていましたが、まだ和名はなく、学名すらまだのようです。
和名のないエビはまだまだいっぱいいまして、次のエビは多分この学名のエビでいいだろう・・・、というエビです。
でも、体の赤ラインの入り方がちょっと違うんですよね。ネットで見るLysmata multiscissaとは違うような気がする。まだまだ見たことのない生物にこれからも出会っていきたいと思います。みなさんも一緒に潜って、ライブで出会いの感動を分かち合いましょう!!