大晦日のレッドビーチでの手ごたえ感も消失してしまいそう……。元旦、2日とあまりウミウシは出てこなかった。風は昨日から南寄り。西海岸の海が凪いでいる。ウミウシよ、いつ出てくるんだっ?! と問わずにはいられない。
1本目では深場を調査。ダイビングでは深い場所は最初に潜るのが普通。なぜかって? だっつてそれがセオリーだからだ。
セトイロウミウシがいました。

セトイロウミウシかな
センテンイロウミウシ? かな。

センテンイロウミウシなのかな?
まだまだかわいいサイズのヒオドシユビウミウシ。

ヒオドシユビウミウシ
かと思えば、こんなところに赤茶色のカミソリウオ出現。知らなかった……。

赤? 茶色かな? のカミソリウオ
と、思っていたら、赤色のキレイなニシキフウライウオまでいるじゃ~あ~りませんか?! こりゃお得だね。

赤いカミソリウオ、ここにもっ登場!!
壁にはモザイクウミウシ。

モザイクウミウシ
ヒブサミノウミウシはいて当たり前。

ヒブサミノウミウシ
でかっ!! 見た瞬間思わず声が出てしまった。ホント、でっかいっっ!! これって……パイナップルウミウシ? なのかな~?

パイナップルウミウシでしようか?
私の左手と比較してみました。

パイナップルウミウシでしようか?
おぅ!! 色っぽいウミウシの登場だ。アカテンイロウミウシ。

アカテンイロウミウシ
ツノゲミノウミウシも出てきていました。

ツノゲミノウミウシ
浅瀬でウミウシが出ないのよね。風も少し西にまわってきて、波もちょい高くなってきたように感じたので、ここは1本で終了。
ネットでオープンになっていることを確認してから真栄田岬に移動しました。
今回の合宿ではずっーとクローズでしたが、この日ようやく開きました。
エントリー直前にコーラルのHさんが上がってきました。「ウミウシ出てますか?」と聞いてみた。
「ウミウシ、すごいよ、いっぱいいる」
「マジですかっ??」
と、喜んだのだが、すぐに、
私だけ見つけられなかったらどうしよう?
というプレッシャーも出てきた。
それを聞いていたお客さんからも、「見つけてね!」と激励される。
う~ん……。不安。Hさんに多い場所を聞いたりして、潜水開始。
思えば、もっと詳細に場所を聞いとくべきだった。
ウミウシ、ウミウシ、多いはず、たくさんいるはず……とぶつぶつ呪文のように唱えながら捜索。アンナウミウシかな。

アンナウミウシかな
が、深い場所にはそんなにいないぞっ!! どうなっているんだ。水深を訊くの忘れてた。迂闊にもほどがある。往路は深場を。復路は浅場を攻めるというセオリー通り攻めて、できるだけ広範囲に見ていくしかないな、こりゃ~、大失敗……と思いながら、リーフをチェックチェック。
途中でカクレモエビ属の一種の大きい個体もいたので紹介。

カクレモエビ属の一種
全然少ないじゃんっ!! 嘘だったの? Hさん、そんな人じゃないけれどな~。どうなってんだ? 私が見つけられないだけ? う~ん……。
と、悩みながら見て行っていたら、徐々に目に入るようになってきた。
多かったのは、ネアカミノウミウシ。

ネアカミノウミウシかな
上の写真のような小さい奴から、下の写真のような図鑑写真ばつちり一緒な奴まで。たくさんいました。

ネアカミノウミウシ
ミノ系の合間にセトイロウミウシなんかも出てきてくれて、嬉しくなってきた。

セトイロウミウシ
しかも、ウミコチョウまでやってきた。トウモンさん、いらっしゃい。

トウモンウミコチョウ
これまた多かった、アオセンミノウミウシ。

アオセンミノウミウシ
なに? これ? と、個人的にはかなりテンション上がったのだが、

ビワガタナメクジでいいのかな?
お客様はビワガタナメクジのカラーバリエーションだとすぐに気付いたようで、撮影時間もあっさりされたものでした。

ビワガタナメクジでいいのかな?
私はこんな色のウミウシはお初だ!! と思っていたので、お客様の撮影が終わってからも、じっくり撮ってしまった。

ビワガタナメクジでいいのかな?
白い触角に黄緑色の口触覚って、かなりおしゃれじゃない?

ビワガタナメクジでいいのかな?
ウミウシを見つけて、少し視線をずらすだけでどんどんミノ系のウミウシが見つかる。ウハウハだ。名前のわからないウミウシもびしばし出てきてくれる。

う~ん……、ミノウミウシの仲間としか
ウミウシの入れ食いってこーいう状態のことだよな~と思えるような幸せなリーフが続く。アカテンミノウミウシはアオセンミノウミウシと似てはいるのだが、水中での存在感は全然違うのだ。アカテンさんの方がアオセンさんより、少し大きくて、威風堂々って感じです。俺がアカテンだっ!! アオセンは下がれおろぅっ!! というセリフが聞こえてきそうな移動なのだ。わかる?

アカテンミノウミウシ
キマダラウミコチョウもいました。

キマダラウミコチョウ
お客様の、本腰入れて撮影したるぜぃ!! という気合が水中でオーラのように見えた気がしたこのウミウシ。もちろん和名なし、学名なし。それにしても美しいです~。

オショロミノウミウシsp
白い体に淡いピンクのラインなんて、オシャレでクールなウミウシですこと。

オショロミノウミウシsp
こちらは図鑑に載っていたかな、でも、学名、和名なしのウミウシです。

アオミノウミウシ科の1種
途中から全然進めなくなってしまうほどのミノ系ウミウシ大爆発だったので、もちろん午後も真栄田に決定。
昼ごはんは恩納の駅で、ゆし豆腐定食。幸い混雑する前に買えたので、ゆっくり食べられました。正月三が日、無事に温かなご飯をいただけました。営業してくれていたお店の皆さんありがとう~。

恩納の駅、ゆし豆腐定食
午後スタート!! どんなミノ系に出会えるか?
午前に出なかったキャロットシードミノウミウシはあっさりゲット。午後にはたくさん見ました。

キャロットシードミノウミウシ
こいつもそうかな? とは思ったけれど、触覚先端のあの黄色はなんぞや?

キャロットシードミノウミウシかなと思ったけれど……
小さいね~。キャロットシードもたくさん出てきている。嬉しいな~。

キャロットシードミノウミウシ
ミドリガイもいました。コノハミドリガイ。

コノハミドリガイ
このへんから、さっぱりわからん。またゆっくり調べます。

う~ん……わからん
う~ん……、

う~ん……わからん
上の写真と下の写真は同じウミウシです。なにものですかね?

う~ん……わからん
で、またキャロットシード。本当に午後はキャロットシード祭りだったな。

キャロットシードミノウミウシ
センテンイロウミウシはもちろんいます。いない時なんてないのだ。

センテンイロウミウシ
こーいうのも出ました。名前、わかりましぇん。

ミノウミウシ亜目の一種
図鑑には載っていますけれどね。図鑑「沖縄のウミウシ」の一番最後に載っているウミウシです。

ミノウミウシ亜目の一種
と、ここに載せている以外にもたくさんのウミウシに出会いました。やっぱ、これからの時期、ウミウシ捜索したらこれぐらいはどかぁ~んと出てきてくれないと。
たくさん出てきてくれると嬉しいし、楽しいよね~。
みんなもウミウシ探しに来てくださいね~。
あ、まだ明日があった。明日でウミウシ合宿最終日です。