シシマイギンポというギンポがいることを知ったのはもう10年ぐらい前になるのでしょうか? とにかくずいぶん前だ。
日本国内では屋久島と小笠原でしか見つかっていないという記事をたくさん見た。寒い地方だけっていうのなら、わかるけれど、屋久島と小笠原にいるんだったら、沖縄にいても全然おかしくないんじゃないの?
そう思って、探し始めるのだが、出会うことなく、5年がすぎ、早10年近くになろうとしていた2015年。
捜索の見方を変えて、今まで調査していなかったエリアを調査してみたら、あっさり見つけられた。嬉しかったな~。
6/3に初めて見つけたシシマイギンポです。この子の巣穴は海面を向いていたので、下向いて探している私とちょうど目が合って、もうその瞬間に瞳を奪われちゃって、動けなくなっちゃいました。
ずっ~と探していたので、見たことのない魚だったけれど、あ、シシマイギンポだっ!! ってひと目でわかりました。
この色、目の上じゃなくて、目の下にぼぅぼぅとはえている皮弁。シシマイのような口元。エラ付近にある白線。す、すべてが、ジャストミ~ト!!
周囲を探すが、この子しか見つけられず、この日は終了。一匹だったけれど、たった一匹だったけれど、ようやく探せた!! 撮ったどぉ~!! って叫びたいぐらい嬉しかったですね。
夏に多忙の隙間をぬって、シシマイの調査に出かけたこともありますが、2個体目との遭遇はかなわず、秋になりました。
そして、9/1。マクロ好きのお客様に紹介し、撮影されておられる間に捜索していたら、2個体目と再び目が合う。
よし、よし。だんだん、だんだんシシマイギンポに目が慣れてきたってことなのかな……と。
その後、他のイントラさんなどにも場所を教えて、捜索の手を広げて探すも、なかなか複数個体の発見には至らなかったのだが、11/8に3個目の個体を確認。
やっぱり、やっぱり、複数個体いる。ってことは、ここで繁殖もしているはず。他のポイントで探しても絶対見つかるはず。
と、いうわけで、2016年も引き続いて、シシマイギンポの調査は続行していきますぜ。
沖縄でもいるんだよ!! ということがフェイスブックなどでも発信できたので、沖縄のシシマイギンポに会いたくなって遊びに来る人も増えるかもしれない。
かわいいので、ぜひ会ってほしいです。
まだ見たことのない人にその大きさを紹介。私の人差し指と比較した写真です。
ね? 小さいでしょ。
一緒に探しましょう!!