とある筋から写真協力の話があったのだが、数年前の写真しか持っていなかったし、それらはたいした画素数もなかったので、TG4の1番高画質なモードで撮りなおしをすることにしました。
1番高画質なモードだと16MになってRAWデータも保存されるという。RAWの扱いはなんのこっちゃ? だけれど、まぁーそれで撮影してみることにする。
大きく伸ばして細部を詳細に見れば、16Mのパワーというのを感じることができるのだろうが、このHPのここに載せている程度の大きさの写真ならば、やっぱり普段はいつものサイズでいいような気がする。まずはスジギンポで肩慣らし。
白っぽい個体もいました。子供なサイズでした。
そしてお目当てのアオモンギンポ。今まで全然たいした写真撮れていなかったけれど、やっと初めて名前にある青色の紋をちゃんと認識することができました。
ふむふむ。
なるほど、青紋ギンポだ。
この魚、水深0Mぐらいが大好きで、逃げるときも水面をすべるように逃げていきます。ほとんど潜らないです。
今日は2個体を確認。上の2枚の写真が同一個体で、下の写真は別個体です。

アオモンギンポ
同じような海域を住処にしている魚はそんなに多くなくて、アオモンギンポを探していると、タマカエルウオらしき奴にも出会っちゃう。
瀬能先生からお返事をいただきました。「タマカエルウオ(雌)です」とのことです。
う~ん……、タマカエルウオなのかな? ちょっと不安。ただいま問い合わせ中。
瀬能先生からお返事をいただきました。「ヨダレカケ(雄)だと思います」とのことです。やっぱりヨダレカケでした。そうですよね。タマカエルウオの体のラインの入り方じゃないですもんね。
エアーがあまったので、って、そりゃ~余るよね。ほとんど水面にいただけだし、私。で、沖に出てウミウシも見てきました。
先日、リピーターさんと行って、出会えなかったのが喉に引っかかった小骨のように気になって、気になって……。で、ツノザヤエリアを再散策。
多かったのは、フジタウミウシ属の一種。ちょっと見ただけでも、4個体。なんで先日は見かけなかったのだろうか? 散策したエリアはほぼ同一エリアなのに……。
そんなにいなかったけれど、ツノザヤウミウシもちゃっかりいました。Kさん、先日はすみません。
泥場を移動していたミドリガイの仲間。
アオハチハゼのペアは実に堂々としていて、撮影しやすかったです。
で、このヨソギの仲間も気になって、見に行ってきました。瀬能先生にお伺いしたところ、
「現状、ヨソギに同定したくなりますが、このような立派な雄の画像を見るのは初めてで、例えばヨソギの特徴である鰓蓋の黄色がないですね。吻背縁の形状も凹むどころかやや凸状になっています。尾鰭の上端が糸状に伸長するものにParamonacanthus tricuspisというのがインドネシアに出ていますが、図との単純な比較だけでは同じかどうかわかりません。
今回の個体を見たことで沖縄のヨソギが本土のヨソギとは別物である可能性が高まりました。
現在、ヨソギの学名であるP. japonicusにはインドネシア方面を含めて複数のシノニムがあるので、未記載かどうかはそれらのタイプとの比較が必要ですね」
とのことです。
キヌハダウミウシの仲間もいましたよ。
今まで見ていそうで、見てないのかな? と思って、もう一枚載せておきましょう。
あと、リュウキュウニセスズメもいました。
隠れては、ちょこっと出てきて、またすぐに隠れる……っていうパターンの魚たちとはガイド中に向き合うことはほぼ無理なので、1人で潜っているときにゆっくり向き合いましょうね。
今度はハナカエルウオやヒレナガカエルウオを撮りなおさないとっ!!