昨日のリピーターさんたち、今日までの二日間をウミウシダイビングに使ってくれました。ありがとうございます。本日はそれに加えてもう1人リピーターさんが加わるので、全部で3人で潜ってきました。
今日から加わるリピーターさんはママになってから約3年ダイビングから遠のいているってことだったので、1本目は浅瀬からスタートして肩慣らし的にダイビング。耳の調子もみながら無理しないように。
あまり動き回らず、止まる時間をちゃんと作って、ウミウシも探して……と、やってると私が撮影している時間なんて全然ないので、写真は適当に遠くから記録として撮影しているだけです。
前から見ていたハマクマノミ。ただでさえ岩の上で良い場所に住処を持っていたのだが、今日、行ってみたら、家の周りにカラフルなウミシダを配置するすばらしいデコレーションがなされていた。
きっときれいな写真になるはず……と、思って、お客様に紹介。去り際に、私も数回シャッターを押してみたのだが、予想以上に難しかった。きれいな絵にできませんな……。今度、ちゃんと向き合ってみよう。それまでウミシダ、ここにいてちょうだいね。
今日はボートダイブです。しかも乗合船の上にはスピッツだけっていうラッキーな状況。ポイントも選び放題。1本目を踏まえてお客様のリクエストを考慮しつつ、ポイントを選択。耳がぬけなかったら保守的に、それでいてみんなの耳がぬけて調子がよかったら、攻撃的にもいけるポイントを選択。ラッキーなことに他のボートとはかぶらないで、ボートもポイントもスピッツで貸切となりました。
お客様たちの調子も、1本目で慣れたのか、私が心配していたことなどどこ吹く風。快調に潜降されます。ならば……ってことで、水深27Mのアケボノハゼにトライしてきました。
全然隠れなかったので、みんなで囲んで、ライトも当てて、かぶりついてきました。写真はかぶりつきの様子。どこにアケボノハゼがいるかわかりますか?
このアケボノ君は去年からずっといるんですが、今冬も乗り越えてくれたので、きっと今年の夏も楽しませてくれるはず。
ウミウシ好きのお客様たちなので、あとの時間はウミウシ探しながらのダイビング。アカテンイロウミウシやキスジカンテンウミウシ、ハバイボウミウシ、チギレフシエラガイなどを紹介。
最後の最後に、1センチ以下のカノコウロコウミウシにも遭遇。超かわいかったです。
3本目はビーチで潜ることにしました。アラリウミウシかと思っていた個体は、よく見てみると、白い縁取りの内側に赤ピンク色の点々がないですね。ってことは、ニタリイロウミウシだ。図鑑「沖縄のウミウシ」で見ると、たしかにそうなのだが、新しい情報に基づいて探してみると、このニタリイロウミウシの学名とされているDurvilledoris similaris というのが最新の図鑑には載っていなかったりするので、学名から全部変わっているのかもしれないね。またなにかわかったら追記していきます。
ドロップオフのリーフの壁にポツンといたカニさん。白くてかわいかったです。サイズは7ミリぐらい。
小さいのばっかり見ていたので、クロスジリュウグウウミウシが出てきたときは、「でかっ!!」と、言ってしまうほどインパクトがありました。
今日は27種類のウミウシが見れました。
複数人一緒に潜ってウミウシダイブしていると、探して、見せた、はい終わり。別の個体を探しましょう……というわけには行きません。
探して、見せて、その人の撮影が終わったら次の人が見にくるまでロストしないようにキープする、って作業が加わってきます。
やっぱりウミウシの良いところはみんながネタを共有できるってところだと思います。見た生物がばらばらにならない。みんなで一緒に潜っているのに、あの人は見れて、私は見れなかった~という「なんで?」感の少ないダイビングができるのが良いところです。
なので、キープしておく時間もガイドの大切なお仕事のひとつ。ただそうやっていると次のネタを探せなくなってしまうので、諸刃の剣とも言えますけれど……。
だから、そんなにたくさんのウミウシは探せなかったのだが、みんなで探しつつ、撮影しつつ、安全に潜れて、わいわいできたら、もうそれで最高じゃんってのがウミウシダイブの基本であり、目指すところなので、今日は本当にうまく乗り切れました。
よかった、よかった。
昨日が28種、今日が27種。重なって見ているのが3種なので、2日間で合計52種類のウミウシを紹介することができました。
ありがとうございました~。また遊びにきてくださいね~。