リピーターさんの2日目。今日はリクエストでもあった北部に車を走らせまして3ビーチダイブ。北部をガイドで潜るのは久しぶりだ。なにが見られるかな~……。
狙っていた生物はあったのだが、まぁ~それにはそこまで期待せずにいろいろ見ながらフラフラ……って感じでダイビング。お客様は張り付くタイプの人なので、ひとつ紹介しては私はその周囲をふらふら。お客様が顔を上げればふらふらしている間に見つけたものを紹介できるが、たいていは紹介できない。
だってお客様が顔を上げるときにはもうその水深にはいられないよ~とダイブコンピューターが教えてくれているので。
このウミウシカクレエビもお客様が早めにネタをやっつけた時用にストックしておいたけれど、紹介できずにタイムアップしたネタのひとつ。
このアオリイカも。
あまり見慣れない黄色のウツボがいたら、それはリュウキュウウツボです。お見知りおきを……。
浅瀬移動しながら、見つけられた生物を紹介。サラサウミウシはかなりのダメージを受けている個体でした。水がきれいだったので、やっぱり背景は水で。
こちらも紹介できた渋い色のバサラカクレエビ。私のコンデジでは露出を+2.0に設定して撮影。
浅瀬で安全停止しながら撮影できる良い場所にいてくれたイソギンチャクモドキカクレエビ。しかもペア。
名前がわからないカニさんも出現。
ああ、背中の模様がかわいいフェイスになっている。もっとちゃんと背中から撮っとくんだった……。お客さんは気付いて撮影しているかな~? 私は現場では気付けませんでした。
でも、この背中の模様、顔つき、なんか見覚えがある……。
2015/5/6のログで見ていたウスハオウギガニというのじゃないだろうか? 違うかな~?
いちおう写真もはっとこう。
う~ん、でも、甲羅の薄さが全然違うように思うな。フェイス模様も鼻の大きさとか目の位置とか違うし。写真まで載せたけれど違うな、こりゃ。
で、お客様大好物のアカメハゼも狙ってきました。
ホバリングしている奴を狙うか、サンゴの枝に着地している奴をねらうかはお好みで。
同じサンゴでふらふらしていたモンツキベラyg。
お客様がアカメハゼに刺さっておられる間に周囲でネタのストック。
見せられたのはアカテンイロウミウシだけ。あとのネタはタイムアップになりました。でも、ちょっとずつたくさん撮るのと、ひとつをじっくり撮るのは、お客様自身のスタイルの問題で、どちらが楽しいかってことなので、撮りたいように撮ってもらうのが一番です。私は飽きられないよう、こんなんいまっせ、あんなんいまっせ、といつでも出せるようにネタのストックに努めるのだ。たとえそれが無駄に終わったとしてもね。その1本では紹介できないで無駄かもしれないが、長い目で見れば、全然無駄になるはずがない。次回の、次々回のガイドに生きてくるはずだからね。
こちらはお客様にも紹介できたキヌハダsp。
たまらん色使いですな。
こんなキヌハダspも出てきました。こちらも紹介。
浅瀬に戻ってきたら、滞底時間のことはあまり気にしなくてもよくなるので、見つけた生物は全部紹介できる。ウミウシはもちろん、
ルリホシスズメダイの若魚。
甲殻類ではウズラカクレモエビ。
ありふれたエリグロギンポだって紹介。なぜならこの季節は巣穴の壁に卵を産み付けていることが多いからね。巣穴に入っていたら、もち紹介でしょう。
ハダカコケギンポは黒色だったけれど、ディップで立たせたようなパンクヘアーがかわいかったので紹介。
安全停止しながらキンチャクガニにまで出会えたのはラッキーでした。久しぶりに紹介したな、キンチャクガニって。最近はウミウシばっかりだったからね。
3本目はお客様のホームでもあったビーチに凱旋。名護に住まわれていた頃はこのポイントにセルフダイブで足繁く通われていたので、水中も非常に懐かしみながらののんびりダイブとなりました。
あいかわらず優先種であるクサハゼ。たくさん見られました。
なんたらモウミウシの仲間であろうことはわかるのだが、正確なことはよくわからないウミウシが2種類いました。
そうかと思えば大きいのが砂泥地を移動していました。しかもコペボーダがわかりやすい場所に付いていました。
お客様好物のアカメハゼはここでもちびが飛んでいました。
以前よりもドロハゼの数が年々少なくなっているように感じるポイントですが、それも自然のたたずまいのひとつの風景。継続的に潜って、ポイントの風景の移り変わりを感じていきたいと思います。
浅瀬のサンゴは壊滅的ダメージを受けて戻っていない場所もあったのですが、戻ってきている華やかな場所もあり、ほっとしました。