長かった……。が、終わってみれば、あっという間だった。そんな13日間。毎年、年末年始はウミウシを探して本島中北部を右往左往していて、毎年、「今年はウミウシ少ないね~」とぼやいているように記憶しているのだが、今シーズンはかなり少なかった。いや、見ています、ウミウシは出てきますが……、種類が増えない。同じ種類のウミウシばかりを見ていたような気がする12日間でした。
沖縄本島恩納村のダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
それではウミウシ合宿最終日、13日目の成果をここに記していこう。
朝はまだまだ風が強くなかったので、潮が満ちきる前のホーシューにチャレンジ。そして最後はレッドビーチに戻ってアイツ探しダイビングになりました。
が、出てくるのはこれまでと同じ顔ぶれのウミウシが多い。
そんな中で出てきてくれたのは、キイロセンヒメウミウシ。元旦に白いタイプを見たけれど、黄色のタイプも出てきてくれました。
やっとこさ出会えた……感のあるオオモンカエルアンコウ。良い塩梅のオレンジ加減。
この塩梅のオレンジからすると、やっぱ背景は海の青色がほしいじゃん……と思うよね。青が…、なんか変わった濃淡になっていますね。はて? なんでだろうか? でも、それがいい感じ。
で、アイツ探しが始まる。
相変わらず見られるのはツノザヤウミウシが多い。
今日も飛んでいたヒカリウミウシ。
ビロウドウミウシ属の一種も出てきました。とても小さくて、サイズは1センチないぐらいです。
反対に大きかったのはムカデメリベ。
大きい口で食事しながら移動していました。
アイツは出てこないけれど、ちょっと違うタイプも出てくる。チャイロオウカンウミウシも小さかった。5ミリぐらい。
ヤノルス・サヴィンキンイは常連と言ってもいいんじゃないでしょうか?
ウツギモウミウシも発見。
しかし、アイツ……とは出会えず。アイツとは言うまでもなく、この年末年始を盛り上げてくれたニシキリュウグウウミウシspです。
浅いほうでユウグレイロウミウシにも遭遇。今シーズンはユウグレイロウミウシに本当にたくさん出会えました。嬉しい誤算です。
そしてもう一つ付け加えたいのが、年始に入ってからのレッドビーチの透明度の良さです。雨後は少し濁ってしまったものの、それでも通常時よりも数倍良好な透明度をキープ。
レッドビーチのメイン堤防を背景に佇むショッピングカートもオブジェのように見えてしまう。
1本目鉄塔から少し陸地に戻ってきたぐらいから、堤防全景が見渡せる快感。
20年近くこのレッドビーチを潜っているけれど、ここまでの素晴らしい透明度は何度あったことだろうか?
堤防がギリシャの宮殿のように見える。人工構造物の圧倒的存在感が大迫力!!
朽ち果てた車の廃棄物がブルーに溶けます。
そんな風景の中、最後に見たのは今までどこに隠れていたのだろうか? と思えたほど大きなトルンナ・ダニエラエ。
今回、13日間のウミウシ合宿で見られたウミウシはお客様の撮影した写真でのカウントで158種類だそうです。
ちなみに昨年のウミウシ合宿では12日間180種類。
一昨年のウミウシ合宿では14日間204種類でした。
なので、今年はちょっとというか、けっこう物足りなさはありますが、なんせ水温が高いのでね~。
ちなみに、これを書いている今は、センター試験も終わった1/16。
内地での豪雪のニュースが沖縄でも流れております。その寒気で沖縄の水温も徐々に下がりつつあります。
年始は24-25度あった海水温がこの週末は22-23度まで下がっていました。
ウミウシ、これから増えてくるといいな~。