2月の連休がここまで寒くなるなんてまったく予想していなかった。今年はずっと暖冬できていたので、今回の連休の極寒ダイビングは厳しかった。風向きも悪くて、4日間レッドビーチから出られませんでした。とほほほ。こんな経験も最近は記憶にない。ウミウシダイブもやっていたけれど……、さすがにレッドビーチだけからだと出てくるウミウシの数も限られてきますね。今回はいろんな種類を紹介できませんでした。残念。
沖縄本島恩納村のダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
今日はウミウシだけ……、じゃなくてもいいので、ちょっと気楽にいろいろ探してみました。まずは定番オオモンカエルアンコウ。
そんな時に限って、2個体見つかったユウグレイロウミウシ。
キイロウミウシにも遭遇。
コモンウミウシもいました。
透明度は抜群。遠くで泥地がモクモクしてる。モクモクの中央にはマクブがいました。沖縄方言でマクブ。和名はシロクラベラ。大型になるベラで、写真に写っている個体も70センチぐらいありました。
ぶつかられたら、こっちが痛そう……と思うぐらいのおでこしてます。今度寄って撮ってみたい。ベラの仲間ですが、沖縄の高級三大魚に数えられています。マクブ(シロクラベラ)、アカジン(スジアラ)、アカマチ(ハマダイ)が三大高級魚とされています。私はどれも食べたことないな。
今回も逃げ足速く、寄れませんでした。
で、沖のムチヤギに来てみると、大きなガラスハゼ。全然逃げない良い子でした。
お客さんとキミシグレカクレエビとガラスハゼを交換しつつ時間をかけてライトで遊びながらじっくり撮影。
でも、なんか……いい感じに撮れませんでした。お客さんのはどうだったかな?
レッドビーチによくいるこのガラスハゼの仲間。名前がわかるようにちゃんと撮ろう……と心がけて撮影したけれど、やっぱりよくわかんないな。
今年は少ない気がする。深いほうまで行けば、いるけれど。
泥地を覆うように繁殖してきた紅系の藻類。なにを意味しているのかな? 春?
泥地にレンゲウミウシの程よいサイズが登場。水中ライトでノーフラッシュ。舞い上がってしまった泥が降り続く雪のような効果をもたらす。
まるで雪夜を散歩しているレンゲウミウシのようではありませんか?
ライトを完全に後ろに持っていく。豪雪の中で車のヘッドライトに照らされた時ってこんな風景にならなかった? この連休は日本列島大寒波だったから、こんな風景がいろんなところで見られたんじゃないだろうか?
雪夜に友達のワレカラとデート中。たまたま撮れた奇跡の一枚だ。撮影している時も、ガイドしている時も、こんなところにワレカラがいるなんてまったく気づかなかった。ガヤもなかったと記憶しているし、ただの泥地にもワレカラがいるんですね。
ツノザヤエリアも散策。ツノザヤウミウシだけサクッと紹介。
で、またしても最後は浅場でふらふら。最大水深5Mぐらい。ヒトスジギンポやエリグロギンポなど見られる生物で楽しむ。
イソバナガニもいました。
いつも多いけれど、今年はこんなに浅い場所でもけっこう目につきます。
バックライトでなんとか楽しく遊べないか、カメラの設定をいろいろ変えてみた。
こちらは露出をマイナス2.0までして、暗い雰囲気を出して、夜の感じに撮影。ライトを直接じゃなくて、少し離してかすかに当てるぐらい。満月の月夜に散策するマダライロウミウシって感じかな……。
ワモンダコはまだ小さかったですね。
ハマクマノミ。水面を見上げて撮影できる場所にいました。空は久しぶりに……、本当に久しぶりに晴れました。青空は水中から見ても青空なのだ。
ちょっと変わった感じのゴクラクミドリガイの仲間が最後に出てきました。
浅い場所は水温19度の表示が……。これって、この寒波が過ぎたら、また回復するのかな~?
レッドビーチは深いほうも水温21度の表示になってしまった。う~ん……。