週末にかけてリピーターさんが潜りに来てくれて、4日連続で海でお仕事させていただきました。
沖縄本島恩納村でダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
この日は午前中に那覇空港に到着されたお客様をピックアップしてそのまま砂辺で潜ってきました。
砂辺で潜るのは久しぶり。早起きしないと車を駐車するスペースがなくなってしまうのがネックで最近はあんまり来ていない。10年前ぐらいは頻繁に使用させていただいていたけれど……。
この日も案の定、どこにも車を停められなくてうろうろ。荷物だけをエントリー付近に下して、車は遠くに駐車させました。
ここで3本潜るなんてホント久しぶりだ。いろいろ覗いて、なんかいいもの探せたらいいな。
最初は昔の定番だった、アカクセニアウミウシと再会。今でもたくさんいました。産卵している個体もいました。
不自然な場所にポツンとカイメンがあれば、たいていカイカムリがかぶっているのさ。
ヒレナガネジリンボウは2か所、ヤシャハゼは1か所で確認。どの個体もすぐに隠れないおりこうさん。そんなとこからも夏が近いことを感じられる。
スミゾメキヌハダウミウシという黒いウミウシがヒメダテハゼの背びれにかぶりついている図。沖縄本島ではごくありふれた風景って感じです。
大きなハマフエフキがカクレエビにクリーニングされていました。
お、トゲトゲウミウシだ。食事中ですな。
砂辺と言えば、ミドリリュウグウウミウシというイメージだが、その横ですごく笑っているホヤがいたことに現場では気づかなかった。不覚。
こちらのハゼも砂辺ではよく見かける。背びれの長く伸びた個体を紹介したい。
ウミウシもちらりほらり。
見つけた場所から判断すると、ウズラカクレモエビだと思うのだが、なんか模様が変じゃないかな~と思ったのだが、他にあてはまるものってないから、やっぱりウズラさんになるんでしょうね。
アメフラシは表情があるので、見つけられると嬉しいですよね。いろんな撮り方があるはず~。
そして、この日の最大の喜びはこちらのネタに。
完全にマントヒヒに見えるマントヒヒボヤにようやくここで出会えました。まさか砂辺で出会えるとはっ!!
どこのポイントでも見つけられる、このホヤだけれど、マントヒヒにちゃんと見えるのってホント少ない。
でも、でも、ここのはきっちりマントヒヒです!!
嬉しい~。
イガグリウミウシも交接中なり。
トサカガザミもペアだったんだね。現場では大きいほうしか見えていなかった。老眼の進行はすさまじいな。
ソフトコーラルの先端で辺りを伺っているイシガキカエルウオなんて~のも、やっぱり狙いたい被写体ですよね。こんなの見たら、すぐに紹介しちゃう。
子供がいても、すぐにお客さんにパス出しちゃう。
名前のわからないエビさんに出会いました。ハサミの色が印象的です。
シライトウミウシの色が濃いタイプみたいですが、コモンウミウシ属の一種という扱いみたいです。
かわいい顔に見えるホヤだこと。こちらの写真は内蔵ストロボを発光させた普通の顕微鏡モード撮影。
こちらは水中ライトでホヤを光らせて撮影。内蔵ストロボはオフにしていたと思います。
アオベニハゼも多いですよね。
クチナシイロウミウシが3個体も集まって、穴の中に顔を突っ込んでいました。いったい穴の中になにが?
白くてかわいいカニさんが出てきました。
名前なんて、わからないな~。と思っていたけれど、背中にあるこり黒い点は?
将来的にこのカニになるのではないか? 2015/5/8に出会っているこのカニはウスハオウギガニの仲間です。
浅瀬に多いヤエヤマギンポ。穴に入っている個体を見つければ、穴の奥までくまなく見たいこの季節。卵を守っていることが多いですからね。
お客さんがヤエヤマギンポに刺さっている横でヒレを広げていたのは、たぶんミナミイソハゼではなかろうか?
背びれの白い点々が美しかったです。
砂辺も楽しいですね~。エントリー、エグジットが簡単なのが何よりです。今日はモンツキカエルウオを探せませんでした。残念。もうかなり遠くに引っ越されているのかな? 今度来たら、今度こそ探したいな。