今日のお客様はこれまたリピーターさん。でも、しばらく一緒に潜っていませんでした。久しぶりのご来店。ありがたいことです。白化しているサンゴやイソギンチャクをからめてきれいな写真を撮ってみたい……ってことなので、張り切っていってきました。地元のリピーターさんも参戦してくれました。
お客様、デジイチでかなり刺さるタイプの方なので、私もたくさん撮影する時間がありました。久しぶりに写真の多いログだ。白化しているサンゴを見れば、その周囲になにかいないか探すダイビングでした。
白化して黄色くなったサンゴを背景にしてユキヤマウミウシ。
地元リピーターさんが見つけてくれたルリホシスズメダイ。もう子供から若者になろうか……というサイズですね。
そして外せないのはイソギンチャク。白化していてクマノミがいるのをほぼ全部回ってきました。
いろいろちょっとずつ白の濃さが違っていたり、住んでいるクマノミたちの体色に濃淡があったり、変化があって楽しいです。
ハナビラクマノミの住んでいるこのイソギンチャクは難しいですね。
露出を+1.0から+2.0にしてかなりオーバーで撮影してみました。
たまたま撮れていたアカテンコバンハゼ。
テングカワハギも白化したサンゴを添えて。
ふと、中層を見れば遠くに銀河のように見えるのはグルクマの流星群ではないか……。もうそんな季節だね。
白化しているサンゴといろんな生物を紹介するぞ!! と意気込んではみたものの、けっこう難しい。やっぱり白化したサンゴにはあんまり生物が集まっていませんし、まだ元気なサンゴのほうが生物密度が濃くなっているのは、よくよく考えりゃ当然のことですよね。
でもカンザシヤドカリみたいな生物は簡単に逃げるわけにはいかないみたいで、きれいな場所にとどまってくれていました。最初は普通にストロボで撮影していたのですが、なんかきれいに撮れなくて、フラッシュオフにして、水中ライトを真上から照射して撮影。白が白を超えて発色するかのように撮りたいものです。
で、ちょっとライトを離しながら撮影。
今度は壁みたいになっているところにいるカンザシヤドカリ君にライトを下から照射。すると影がたくさんできるので、雪山のかまくらから顔を覗かしている……って感じのイメージで撮影。
最後にホタテツノハゼにリベンジトライしてきました。
あまり逃げない良い子でしたが、朝は隠れてていなかったんですよね。出ていてくれて助かりました。
目にピントが合いません。ムナビレにあってるね。
リングアイジョーは大人ではなかなかこんなに寄れないですよね。子供のほうが警戒心薄いんじゃないでしょうか? 私とお客様、それぞれ別々に子供の個体と格闘していましたが、2個体とも、盛んに口をパクパクしていました。
そしてこれは白化しているわけではなくて、前からこんな色で最高にきれいなイソギンチャクです。でも、クマノミがイソギンチャクの中に隠れないので撮りにくいんです。だからこんな写真になっちゃう。それでもがんばってみました。
目で見ていると、もっと妖艶なピンク系赤色なんですが、ストロボを当てるとナマで見ている色には写真で撮れない……って経験よくありますよね。見ている色で撮りたいときは、やっぱストロボオフにしましょう。下の写真はストロボオンで撮影しています。きれいなんだけれど、ナマで見ている色はもう少し別なんだよね。
で、オフ。自然光にて撮影。でも、それだとぶれちゃうから、水中ライトを横から強すぎないように当ててます。
これは上の写真よりももう少し強く当ててクマノミの色がより強く出るようにしました。ライトって本当に便利で使えるアイテムですね。
まだ模様に幼さの残るタテキンがいました。
おおおぉぉぉぉ、これはキュートだ。いやいや、キューテストだ!! 色といい住んでいるハマクマノミのサイズといい、模様といい、いいじゃん、いいじゃん。でも、このイソギンチャク、岩の隙間にあって、撮影はとても困難。
ライトもうまく当てられない。
いつか上手に撮ってみたいな~。でも、そう言っている間に海が荒れて、このイソギンチャクの色が平凡なものに変わってしまうのだろう。はやく行かなきゃ!!
ここのカサイダルマハゼとハナヤサイサンゴは無事だった。ほっ。
白化で瀕死に喘いでいるサンゴの根本付近をよく見てみるとたくさんのレイシ貝がいる。弱ったサンゴを食べつくさんとしているかのように。駆除できる範囲ではやってみたけれど、焼け石に水感が強いな。
明日も刺さるリピーターさんと共に刺さってきます。