年末年始恒例化してきたウミウシ合宿が今シーズンもスタートしました。今回は長丁場。全部で13日間です。どこまでウミウシを出していけるか? ドキドキ心配しつつもお客様とダイビング、スタートです。
沖縄本島のダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
初日は昨日から引き続きダイビングされているリピーターさんもご一緒していただき北部で潜ってきました。ケラマミノウミウシのようなウミウシが出てきましたが、フラベリーナ・ビラスでしょう。
ウミウシは少ない目ですが、ハナヒゲウツボの青色が2個体いました。
すぐ隣には黒色もいました。でも、こちらはかなり敏感でした。
そしてウルトラマンホヤがいい感じで密集している場所に遭遇。画面全部をウルトラマン顔で埋めたい人にはうってつけの撮影場所だ。
フィッシュアイフィルターをONにして、寄って、寄って撮影。
白化しているイソギンチャクから出入りしていたちびクマノミ。
ここでも画面いっぱいを白いイソギンチャクで埋めて撮影。するとちびクマノミはうまい具合にイソギンチャクをまとって隠れてくれました。こーいうのを思い描いていたので、まさにビンゴッ!! と、思ったら、岩肌がちょこっと入っていました。ありゃりゃ……。
モンハナシャコの子供がいい感じで表に顔を出してくれて、ポーズしてくれました。
イボ系ウミウシは安定して見られます。けれど……、イボ系はあんまり人気はないんですよね~、やっぱり。
スミゾメキヌハダウミウシがダブルでヒメダテハゼにくっついていました。
で、サラサウミウシ……と、思ったら、この子も名前が変わったようです。今はチリメンウミウシ。
3本目は浅瀬&砂地でウミウシ探し……、が、なかなか出てきませんでした。キンチャクガニが山ほど出てきました。20個体ぐらいは見たはず。
で、出てきた謎のカニさん。姿はかなり個性的です。最近、迷ったときに頼りにさせていただいているのが、FBの「44の海の談話室」。いろいろな分野に詳しい人たちが、いろいろ教えてくれます。こちらのカニも投稿して教えていただきました。ヒメツバサコブシ属の一種ではなかろうか……ということです。ネット検察すると、よく似たカニさんが出てきました。図鑑ではなかなか出てこなかったので、とても助かります。
こちらのエビも名前がわからず……。見たことあるようなエビさんなんですが、写真がだめなので、FBに投稿してもちゃんと判別できないだろうと思い、投稿もせずにここにて終了。
こちらのウミウシだけ複数個体見られました。
ウミウシが少ないのは海水温が高めなのが理由の一つなのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。今は24から25度。
専門的なことはわからないけれど。いつもの12月ならば、魚たちの子供やいろんな生物が少なくなってきて、ハゼなども敏感になって、紹介してもすぐに隠れちゃうし……、動きの遅いウミウシたちが紹介もしやすいし、たくさんいるし、どうしても主役になっちゃうよね、冬にウミウシって……と、思っていたのだが、ここまで水温が高いと、まだまだ普通に魚でもガイドがなりたっちゃう。特に今冬はハナヒゲウツボ黄色や黄色のジョー、変わったガーデンイールの仲間に、トラフザメ子供など。
ウミウシに頼らなくても十分にガイドが成り立つネタが盛りだくさん。
今期のウミウシ合宿は苦戦の予感ひしひしです。
で、ハゼも逃げないし。
このサイズはあんまり見た記憶がなかったので、撮影。モヨウシノビハゼらしい部分がもう出てきてるよね?
そして年末年始に沸かせてくれたアイドルたちにもご挨拶。カエルアンコウたちです。
いつものオレンジと赤色で満足していたのだが、こんなのも出てきました。
なんと、スケスケ……。
アカメハゼみたいに体の中が透き通って見えてるのかな……、これは……。
けっこう興奮してたくさん写真を撮影してしまった。
背中で背びれが猛烈にアピールしていたのでカエルアンコウじゃないよね? と現場では思っていました。
でも、ムナビレの手みたいな形とか、移動の仕方とか、同三田もカエルアンコウっぽい。ってことは、ハナオコゼ? と思っていたが、やはりFBの「44の海の談話室」に投稿。ハナオコゼ子供では? とご意見をいただけました。ありがたや~。
そんでもって、このエビもよくわからないんだよね……。
ガイドして約26年にもなるけれど、まだまだ知らない、見たことのない生物がたくさん出てくる海の偉大さよ。これからも体が続く限り、頑張りたいものです。
雑誌マリンダイビングの「海のガイド名鑑」に載っていたので、ここにてちらりと報告。
またお時間のある時に見てやってください。