ベタ凪が続く沖縄本島地方。
南方海上に超大型の台風14号がぐるぐるしているけれど、今のところ影響はない。
今日はお客さんがいないけれど、かって一緒に同じ仕事をしていた懐かしいメンバーで潜ってきました。
まとめ
- 水温28度は変わらず。深場には行かなかったので深場の水温はわかりません。
- 波なし。本当に凪。
- 1st dive 恩納ポイント ⇒ 相変わらず魅力的な水路を巡るダイビングができる。光の造影が美しい。小物も何気に充実。キンチャクガニ、サンゴヒメエビ
- 休憩時のスノーケリングも楽しい ⇒ シシマイギンポには出会えずに無念
- 2nd dive アポガマ ⇒ ボートで行くアポガマは贅沢な感じ。流れが西から東にけっこうありました。無理せずボート周辺をウロウロするだけでも楽しめる。なんといっても、コクハンアラ子供がホームラン
1st dive 恩納ポイント
ベタ凪って言葉を写真にしたら、こんな写真になるのだろうか?
ってぐらいの最高なコンディション。

水面を滑るように走るボートに乗っているだけで気持ちいい。
恩納ポイントに最後に潜ったのは、いつなんだろうか? って考え込んでしまうほど全然潜っていない。
その理由は
- ビーチからアクセスできなくなってしまった ⇒ 通行していた場所がリゾートホテル建設予定地になっている。
-
[blogcard url="https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1216853.html"]
なんと、あの有名なフォーシーズンズも沖縄に進出ー。しかも地元恩納村。そして開業予定が2024年って!! あと3年後かー。 - ビーチから行けるには行けるけれど、駐車場所からはかなり歩くし、タンク担いでそんなに歩きたくない ⇒ ビーチポイントとしては体力がないと無理です
多分私は数年間は潜っていないポイントです。
恩納ポイントっていえば、水路。
陸から沖に向かって伸びる水路がつながったり、屋根ができてたり行きどまったり。天気が良ければ、トンネルみたいな水路に入れば、そりゃー美しい。

砂地が広がる水路もあれば、ゴロタもあり、当然小さな生き物もたくさん住んでいる。
底も楽しい
私が足しげく通って潜っていたのは、2000年の初めぐらいかな。
当時の記憶をたよりに、このへんでキンチャクガニがよくいたなーと思い返しつつチェックしてみたら……いた。
キンチャクガニはもう撮らなくなってしまっているので、写真は過去のものから抜粋。

フリソデエビが見たくて探したけれど、なかなかフリソデエビには出会えない。
今日はサンゴヒメエビに遭遇。
最初から片腕が欠損していました。

水路も楽しいけれど、水路の底も楽しいのが恩納ポイント。
ザマミキヌハダウミウシも出てきました。

沖に出ると水の透明感アップ。
中層を浮いているだけで飛んでいるかのような浮遊感を味わえるのはダイバーの特権です。
水のきれいな日は、底にへばりついていないで何も考えずに中層で浮いていたい。

恩納ポイントはアウトリーフの少し奥に位置しているので、そんなに流れは速くならない。
大潮の干潮時に起こるリップカレントは強烈なので、ここにフリーで潜る人は絶対リップカレントのことを知っておかないと痛い目見るよ。
私も過去に苦い思い出が。いつか、そーいう過去の失敗談もここに書いてリンク張っていきましょうね。
ボートの下に戻ってくると、どこからか流されてきた落ち葉に混ざってアオリイカが浮いていました。
アオリイカの季節ですなー。

エグジット時も波はゼロで実に穏やか。
夏の沖縄って感じがするね。
いつまでもこんな海が続いてほしい。

休憩時にスノーケリング
でシシマイギンポを探しに行った。
シシマイギンポってこんな奴。

ずっと日本国内では屋久島と小笠原でしか見つかっていなかったシシマイギンポを沖縄で初めて見つけたのは私であろう。
これはちょっと自慢。あの時は嬉しかったね。
[blogcard url="https://spitz-diving.com/post-2260/"]
2015年6月のログだ。真栄田岬で初めて見つけて以来、ホーシューでも見つかり、アポガマでも見つけた。生息環境がわかると、次第に別のポイントでも見つけられるようになってきます。
私が見たシシマイギンポの中で、一番深い水深に生息していたのがアポガマのシシマイギンポでした。
ここのシシマイギンポはインリーフじゃなくて、アウトリーフ側に住んでいたのだ。
これはけっこうな驚きだった。
大潮の干潮時には水がギリギリ残っているような場所だけれど、満潮時には1.5Mぐらいの水深になる。
15Mじゃないよ。
1.5Mだよ。
シシマイギンポは通常のボートダイビングでは到底潜らないような浅い海域が住処になっています。
せっかくボートで来たんだから、ボートでシシマイギンポのガイドしたいじゃないですか。
なので、休憩時間にスノーケリングで探しに行ったのだが、生息エリアはすでに人が入れる水深ではなくなっていました。
無念。
2nd dive アポガマ
海が流れるってダイビングしていない人にはなかなか想像できないことですが、海も川のように流れます。
流れている海にエントリーすると、体に当たる水の感覚でわかるようになります。
あ、流れてる……って。
アポガマはそんな感じでした。
ボートのすぐ近くにアオリイカの群れ。

流れを避けるためにガマ(穴)の中に侵入。
リーフトップを埋め尽くすキビナゴたちが夏の海を演出。
気持ちいいね。

穴から出たら、少しカマスが群れていたのでリーフから少し離れてダイビング。
流れている時にリーフの壁から離れるのは怖いかもしれませんが、離れたほうが穏やかに潜れる場合も確実にあります。
今日はそーいう日だったね。

そして、アポガマの名物ともなるガマを巡っていたまさにその時、視界に飛び込む3cmぐらいの幼魚。
こ、これは……!!!

コクハンアラじゃんっ!!!!!
モルディブで働いていた当時、大きい個体をいっぱい見てきたけれど、こんな小さいサイズは長い私のダイビング人生の中でも稀だ。
と、思ったら、2015年9月にそこそこのサイズには出会っていた。
写真をデータベース化しておくと、便利だ。すぐに日付とか出てくる。
[blogcard url="https://spitz-diving.com/post-3281/"]
写真も載せとこう。

でも、やっぱ今回のコクハンアラの方が幼いね。
かわいかったー。
お客さんいないし、デジカメ持ってるのも私だけだしかぶりつきで撮影させていただいた。
ボートまでの帰路は流れに流されるドリフトダイビング。
突き出たリーフの先端から流れが沖に出ているので、その流れに乗らないようにリーフに沿って回り込んでボートに向かいました。
ダイバーの排気したバブルが流れに乗って、深いほうに流されていきます。

流れのある時は、排気バブルの行方を見ておくと、自分が行っていないエリアの流れを知ることができます。
若かりし頃はモルディブで、これよりももっともっと強い流れの中をガイドしていたけれど、よくやっていたなーと今さら思います。
若かったからできた仕事だ。
あんな流れの速い中で、15-6人連れてガイドしてたからね。
いやはや、無謀な仕事してたよ。
事故を起こさなくて本当に良かった。

恩納村に立ち並ぶリゾートホテル群を眺めつつ港へ。
早くコロナが収束して、ホテルがいっぱいになって、観光客で賑わっている沖縄にならないかなー。
ちゃお。