10/2021 2021log ダイビングログ

ツマグロオコゼは実在するのか?ヨスジかベンガルで悩ましや【沖縄恩納村】2021/10/3

ツマジロオコゼ

ここんとこボートダイビングばっかりしているのでポイント名を公表していたのだが、先日ショックなことがあったのでやっぱりボートでもポイント名は非公表にします。

物取りダイバーに採られたと思われる事案が見られたためです。

10/3のポイント

  • 透明度15-20M
  • 水温はまだまだ28℃でした ⇒ 10月になったのに依然28℃ってすごい
  • 1st dive マダラトビエイがずっと周囲をぐるぐる周ってくれて楽しかった
  • 2nd dive ハナゴンベの子供にかぶりつき、ウミウシちらほら

1st dive

いつも2ダイブされるリピーターさん。2本とも深場に行くのはリスキーなので、どちらかのダイビングで水深30M以深に潜ることにしている。

本日の深場行きは2本目に決行されることになったので、1本目では浅く浅く。

可能であるならば一けたの水深で留まりたい。

ツマジロオコゼ

最近は浅い砂地にポツンといるところを散見します。

ツマジロオコゼ
ツマジロオコゼ
Why-?
Why-?

頭の先端が白くないけれど、この子もツマジロオコゼ?

リピーターさんにそう聞かれましたが、そうですよね。

この子…………、全然鼻先白くない。

鼻先がちゃんと白いツマジロオコゼは下の写真のような感じ。

ツマジロオコゼ
ツマジロオコゼ

鼻先が白くないのはツマグロオコゼでいいんじゃない? 

ってみんな思っているのかわかりませんが、

試しにグーグルで「ツマグロオコゼ」で検索してみると、43400件もヒットします。

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え、まさか本当に、ツマグロオコゼって魚が実在するんじゃー……

そんな馬鹿な……、調べてみる?

サバトラ子猫
サバトラ子猫
検索結果
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やっぱ、いないじゃん!!!

ややこしや~~~

 

すげー
すげー

この「魚類写真資料データベース」はわからない魚を調べる時にとても役立つので、知らない人はブックマークしといてね。

マダラトビエイ

美しい魚ですよねー。

大好き。

マダラトビエイ
マダラトビエイ

動画も撮ってしまった。

好きな魚には想い出がいっぱい。

以前、20代で働いていたモルディブ共和国のウァドゥーダイビングパラダイス(現在のアダーラン プレステージ ヴァドゥ)は島のすぐ横がハウスリーフと呼ばれるダイビングポイントになっていて、四六時中ここで潜っていました。

北側の砂地エリアには斜めに傾いたサンゴがあり、癒しのスポットになっていましたが、ここも流れが速かった。

マダラトビエイには水路で出会うことが多かったのですが、

この砂地でマダラトビエイに出会えると底に映るマダラトビエイの影や砂紋、陽光などそのすべてがひとつにまとまり、

圧倒的なパワーで見ているものを魅了していました。

ヨスジフエダイ

沖縄方言で「ビタロー」。黄色がとても水中で映えます。

青い海に黄色はとても鮮やかです。

すげー
すげー

よく似ている魚にベンガルフエダイっているよね?

はい。ベンガルフエダイとの明瞭な差がわかる写真をここで出したかったのだが、

過去のものが見つけられなかったので、今度再撮影してまた記事にしますね。

ヨスジフエダイ
ヨスジフエダイ? ベンガルフエダイ?

ヨスジフエダイ、ベンガルフエダイ、ロクセンフエダイなどのフエダイたちは紛らわしいですので今度ちゃんと整理してみます

サバトラ子猫
サバトラ子猫

ベンケイハゼ

ハゼ好きは、ベンケイハゼってやっぱり大好きなんだろうなーと思います。

私もついつい紹介しちゃう。

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なんで、ベンケイハゼをそんなに紹介するんですか?

私がベンケイハゼをガイドしてしまう理由ベスト3です

サバトラ子猫
サバトラ子猫
  1. 深さ、環境に関係なく生息しているので、ちょっと時間を潰すときに使いやすい
  2. 逃げても、しばらく待っていたら出てきて同じ場所に止まる確率高し
  3. 止まってくれたら、ちゃんと撮れる確率高し ⇒ そしてちゃんと撮れたら、けっこう美しい
  4. つまり、箸休め的使い方 ⇒ ネタとネタの間をつなぐのにぴったり
ベンケイハゼ
ベンケイハゼ
びっくり!!
びっくり!!

本当だ。背びれ、尾びれの棘の一本一本に模様がある!!!

ベンケイハゼはだいたいいつも同じ穴にいるので、

予めガイドさんの頭の中にはどこにどんなベンケイハゼがいるのかわかっています。

ガイドするコースの中にそーいうポイントが何個かあると、

狙っていた生物がいなかったときなどに、すぐベンケイハゼを紹介するプランBに変更できます。

サバトラ子猫
サバトラ子猫

「穴を覗きこんで撮影する」というスタイルになってしまうので、複数のお客さんをガイドするときは紹介しにくい魚でもあります。私はマンツーマンでガイドすることが多いので、つい紹介しちゃうんでしょうね

いつでもすぐに出せるプランBを常備していることが良いガイドにつながりますね

ケラマハナダイ

沖縄本島はハナダイの類が乏しくて残念。

キンギョハナダイ、スミレナガハナダイぐらいがレギュラー。

ケラマハナダイ
ケラマハナダイ

ケラマハナダイ、カシワハナダイ、フタイロハナゴイはたまに出てきて、

フチドリハナダイ、アカネハナゴイなんて出てきたら、もうホームランクラスのネタです。

アザミカクレモエビ

このあたりのエビに関しては、メインのネタにはならないので、

空いてる時間に探して、いたら紹介って感じ。

アザミカクレモエビ

ホストが決まっているし、探しやすいエビです。

写真のやつでも、サイズは8㎜ぐらいでしたが、たくさんいるのは2-3㎜。

そんな小さいのは撮りにくくてお客さんの受けも悪いから、いてもスルーです。

小さすぎて速く動く生き物なんて上手に撮るの、とっても難しいです。

ハマクマノミ

クマノミはやっぱり大事。

特にイソギンチャクの色が大事。

ハマクマノミ
ハマクマノミ

イソギンチャクの色を遠くから確認し、接近するか判断。

良い色ならば接近し、子供がいるかどうかもチェック。

やっぱ子供のクマノミたちがかわいい。

撮影時にはイソギンチャクの触手が同じ向きになった時に撮る! 

とか、

触手先端の隙間からハマクマノミのちびが顔をだした時に撮る!!

など、撮りたい写真の目標を決めて撮るようにしたら、けっこうそのクマノミだけでずっーと遊べます。

水温28℃

水温28℃
水温28℃

もう10月になっているのに、水温28℃ってすごい。

2nd dive

ハナゴンベ子供

ここではやっぱ今が旬のハナゴンベ子供に刺さっていただきました。

ハナゴンベ子供

小さいのが2個体もいます。嬉しい!!

ハナゴンベ子供
ハナゴンベ子供
すげー
すげー

ハナゴンベ子供もベンケイハゼも定点ネタで同じじゃないの?

ハナゴンベ子供も箸休め?

いいね!
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サバトラ子猫
サバトラ子猫

いや、ハナゴンベ子供はメインディッシュです

メインディッシュと箸休めの違いは?

びっくり!!
びっくり!!
サバトラ子猫
サバトラ子猫

え、だってかわいいやん

いや、わかるよ。見てくれで差別してはいけないってのはわかるよ。

でも、好き嫌いだから。

好みだから。

多くの人は派手でかわいい魚が好きなのさ。

中にはベンケイハゼの方が渋くてメインディッシュにはベンケイハゼをお願いしますという人もいるだろう。

それでいいんだよ。

大事なのは、ガイドの好みを押し付けてガイドするのではなく、お客さんの好みを確認してメインディッシュを決めるということです。カスタマーファーストですから!!

ウミウシ少々

ゾウゲイロウミウシ

ウミウシを探しているわけではない。

他に楽しいネタがないか、なんでもいいから探しているのだが、

結果的に視界に入ってきたのはウミウシだった。

ゾウゲイロウミウシ
ゾウゲイロウミウシ

フジムスメウミウシ

ゾウゲもフジムスメもそんなに珍しいわけじゃない。

と、いうか、ゾウゲイロウミウシは極めて普通種。

フジムスメウミウシ
フジムスメウミウシ 触角ひとつ欠損中

これからの海が個人的には一番楽しくない。

11月の海は生物の子供も少ないし、ウミウシも全然まだ出てこない。

今年は海水温が長く温かいけれど、これは今冬にどのような影響を出してくるか?

毎年、「ウミウシ少ないね」と言いながら冬を過ごしていますが、今年はいかに?

ゼブラハゼ

全然気づいてなかったけれど、こんなところにゼブラハゼがたくさんいたんだね。

ゼブラハゼも大好き。

ちゃんと撮れているゼブラハゼの画像があれば良かったんだけれど、

ガイド中の片手間でちゃんとした写真が撮れるほど、ゼブラハゼは容易くないんですよ。

だからこんな写真しかありません。申し訳ない。

赤ちゃんのよだれかけ着けているように見えるんですよ。

ゼブラハゼ
ゼブラハゼ

でも、ちょっと探してみたら、よだれかけ広げてる写真ありました。

きれいじゃないですけれどね。コンデジじゃーなかなか寄れない。

ゼブラハゼ
ゼブラハゼ

最初にその存在を知ったのは、モルディブでした。

ドリフトダイブしてたら、クロユリハゼの中に変わった模様のハゼが混ざっている場面に遭遇。

サバトラ子猫
サバトラ子猫

なんだ、あのよだれかけをつけてる魚は?!

そんな出会いでした。

ポイントは今も記憶している「エンブドゥシャークポイント」

その名の通り、コーナー付近にホワイトチップシャークがいるポイントなのだが、

私はダイビング終盤のインリーフに入ってから、

最高に流れているエンブドゥの水路でドリフトダイビング中に

ゼブラハゼ、見せようとしてましたからねー。

サバトラ子猫
サバトラ子猫

いやー……若かったなー

全然流れていない恩納村の海でもゼブラハゼってちゃんとガイドするの難しい魚ですからね。

どんどん逃げていくし。

それを……、あのモルディブの流れの中で……、いやはや……、

若さゆえに可能なトライがある。それは失敗ではない。チャレンジだよ

Why-?
Why-?

モルディブ滞在は、齢20-26歳ぐらい。若さでガシガシなんでもチャレンジできた素敵な思い出だ。

コロナもなかったしね。

まとめ

  1. ツマグロオコゼは実在しない ⇒ 頭の先(ツマ)が白いのも黒いのも全部ツマジロオコゼ
  2. マダラトビエイはインド洋で見ても恩納村で見ても格好いい
  3. ベンケイハゼは定点ネタ ⇒ 箸休め的使い方でガイドさん大助かり
  4. ベンケイハゼを撮りたい人は、マンツーマンガイドの時にリクエストしてみよう
  5. ハナゴンベ子供も定点ネタ ⇒ こちらは多くの人にメインディッシュになりえる
  6. 自分の好みを反映したガイドをしてくれるガイドさんと潜りましょう
  7. ウミウシにはまだまだ時期尚早 ⇒ 普通種がぱらぱら
  8. ゼブラハゼは撮りにくいんだけれど、最高に美しい

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