今日から内地のリピーターさんが来沖。内地の人と潜るのはずいぶん久しぶりのような気もするけれど、
どうだったかな?
ボート、ビーチのタイピングを問わずポイント名は再び伏せることになりました。物取りダイバーの被害が疑われる事案があったためです。
要点
- 水温ついに27℃
- 透明度良好。常時20mオーバー
- 曇り一時雨
- 1st dive 空振り三振ピグミーバッターアウト
- 2 nd dive ウミガメ、オニカマス、ベンガルフエダイなど
- 3rd dive ミヤビウロコウミウシ再会、
1st dive
最初は久しぶりのポイント。
ピグミーシーホースが見たいです
とのリクエストを受けて探してみましたが、探すところ全部留守で
空振り三振バッターアウト!!
って感じです。申し訳ない。そんなこともある。だって自然が相手だからね。
ウミウシの卵
大きな卵塊に出会いました。
昔から、この卵ってミカドウミウシのものだって言われているけれど、本当なのかな?
むむむむむ、確かに、色がミカドウミウシっぽいので私もそう決めつけていた……。
エビデンスを探してみます
ミカドウミウシが産んでいる様子の動画がありました
なんてわかりやすい動画が出てきたんだ。こりゃーミカドウミウシの卵で決まりだね。
透け透けイソギンチャク
クマノミはいろんな場所にたくさんいるけれど、イソギンチャクの様子もばらばらで
それがとても魅力的である。
クマノミはクマノミを撮影するんじゃなくて、イソギンチャクとセットで撮ってもらいたい。
そうすることで、きれいな写真がたくさん撮れます。
エレガントヒオドシウミウシ
ウミウシの多いポイントですが、今のシーズンはやっぱ少ない。
ゼロじゃないけれど、限りなくゼロに近い収穫だ。
ベンケイハゼだと思って紹介した魚は、こうやって見ると、フトスジイレズミハゼみたい。
思い込みでベンケイハゼだと思って紹介しているフトスジイレズミハゼ、けっこういるかも……。
浅瀬でセダカギンポ子供がいました。
ここのポイントのリーフトップもサンゴにすっぽり覆われています。
下の写真は2017/9/21の同じポイントの写真です。
台風の影響でサンゴがたくさん折れてしまいました。
詳しく見たい人はこちらのリンクから飛んでください。
カンザシヤドカリ
安全停止のお供と言えば、カンザシヤドカリであーる。
どこにでもいるし、きれいな場所にいる個体も多い。
こーいう紫のお花畑の中に佇んでいるカンザシヤドカリの写真、見たことあるでしょ?
オリンパスのTGシリーズは顕微鏡モードというのがついているので、小さいものを寄って撮影するのが大得意。
そこにいろんなフィルターモードがあるので、さらに遊べます。
こちらはフィッシュアイフィルターモードで遊んでみました。
ちょうど魚眼レンズのような遊びができます。
ストロボが当たってないじゃん
そう見える?
暗い感じに見えちゃうよね。
まあ、ガイド中に撮影している流し撮りなんでそこそこ撮れてたらそれでいいんです。
いや、そうじゃなくて、ストロボは強制発光モードにしてたんでしょ?
はい。
なら、なんでちゃんと色が出た写真にならないのさ?
なるほど。そこを知りたいのね。
強制発光モードだと確かに毎回ストロボは光ってます。そして周囲が明るいときは光量を抑えたり、反対に暗いときはより光らせたりという加減を自動でやっています。自動でやってくれるから、私たちは何も考えずに撮影できているんです。
じゃあ、なんでちょっと暗い写真になってるのさ?
それがカメラが考えているベストな写真ってことだね
写真って好みが十人十色でしょ。どの明るさの写真が100点かは人それぞれ。カンザシヤドカリの周囲の明るさからカメラがこれぐらいの光量がいいんじゃない? って考えでストロボを光らせて撮らせてくれた写真が上の写真だってことです。
その写真を物足りなく感じたらどうすればいいの?
コンデジオート撮影の写真に物足りなさを感じた時の対処法
写真が暗いと感じたら?
- 水中ライトを使う ⇒ ライトを当ててカメラの設定は何も触らないでオート撮影でOK
- 露出を明るめに設定する ⇒ +1.0、+2.0まで段階的に変えてみましょう
写真が明るすぎると感じたら?
- 露出を暗めに設定する ⇒ -1.0、-2.0まで段階的に変えてみましょう
コンデジで小さな生物を撮影すると、明るすぎる写真になるってことは稀です。それはカメラに内蔵されているストロボの光量がそんなに強くないからです
なので多くの写真は暗すぎる場合が多いです
水中ライトで照らしながら撮影すると明るい写真になりますよ
外部ストロボを取り付けることでも暗さ不足は解消されますが、私はコンパクトデジカメはコンパクトであれ! というタイプの人なので、外部ストロボはできるだけ使いたくないです。なので使っていません。このブログ内にある写真はほとんど全部コンパクトデジカメの内蔵ストロボで撮影しております。
水中ライトを使用した写真と比較した記事を今度書きましょうね。
2nd dive
カシワハナダイ
先日、ケラマハナダイを見ていた場所に来てみたら、今日はカシワハナダイが目立っていました。
カシワハナダイもいたっけ? 記憶にない。
そして、そうそう、これがベンケイハゼ。
ベンケイハゼも紹介。
ベンガルフエダイ
そして、こいつ。
ベンガルフエダイだね
ベンガルフエダイの見分け方
- 明瞭に線が4本
- お腹が白すぎ
- 目の下の5本目の線がない。
こーいう小さな群れって撮影すると意外に難しいです。
どこにピントを合わせればいいのか?
どこに画面の真ん中を持って来ればいいのか?
わからなくなります。
なんか心がけてることある?
- 群れ全体を見ます
- 一番撮りやすそうな奴を群れの中から勝手に選びます
- そいつを中心にして撮影するようにしています
- 周囲の魚はその特定の魚を中心にした風景と化します
下の写真なんか、そーいう撮り方。
画面中央のベンガルフエダイがカメラ目線になる時だけに気を付けて撮影。そのほかのベンガルは風景の一部としてとりあえず無視。余裕があれば全体の構図を考えたりするけれど、そんな時はあんまりない
ウミガメとオニカマス
体が溶けちゃいそうな青い水中の彼方に見えるはオニカマスではないか。
しかも手前にはコバンザメ付きのウミガメ。
さすがにオニカマスは寄らせてくれませんね。
マクロ好きのお客様はクサイロモウミウシと格闘中。
そんな我々の頭上を泳ぐウミガメさん。
気持ちいい風景だねー
ダイビングしてないと絶対見れない風景だよね
透明度が良いと、何を見てても癒されます。
3rd dive
昨日見たミヤビウロコウミウシ。
今日もいるのか確認してきました。
同船したお店のYさんにもシェア。
いやいや、本当に美しいウミウシですね。
シマヒメヤマノカミ
変わった名前だよね。
うん。
そう思います。
海の魚にヤマノカミって、奇妙な名付けをするもんです。
そんな和名について調べて書こうと思ったのだが、調べた結果がたいして楽しくなかったのでスルー。
それより気になるこの背中のおでき的イボ。
けっこうな確率でシマヒメヤマノカミにはこのイボがあります。
以前、学者さんに伺ったところ、寄生虫ではないか? と教えていただきました。
このイボのような寄生虫の正体を突き止めたくていろいろググったのですが、
解明できませんでした。
宿題ですね。
アカメハゼ
やっぱピンクの目がポイント高くて、いると紹介してしまいます。
アミメフエダイ
個人的に好きな魚、アミメフエダイ。
数は少ないながらモルディブにもいます。
網で焼かれたような跡が模様になっているファンキーなフエダイです。
アミメフエダイもよく紹介しているの?
いや、紹介したことないです。いつも自分だけで楽しんでます
なんで紹介しないの?
素朴な疑問としてアミメフエダイを見たいお客さんっているんだろうか?
きっと私だけが好きなのだろう。
紹介して喜ばれるって思えないんだよねー
こんなマニアックな魚を好きな人にはわざわざ紹介しなくても自分で見つけて楽しんでいるはず。
いつか、アミメフエダイを堂々とガイドできるような男になりたいものだ。
水温27℃
1℃下がりましたね。
ここから一気に下降していくような気がします。
まとめ
- よく見る大きくて赤いウミウシの卵はやっぱりミカドウミウシの卵だったんだね
- ウミウシはまだ少ない目
- ベンケイハゼだと思って紹介しているフトスジイレズミハゼは実は多いかもしれない
- オリンパスTGシリーズの顕微鏡モードのオート撮影で暗い写真になった時の対処法、ベストはやっぱり水中ライトの使用
- ベンガルフエダイは明瞭な4本ラインと白すぎるお腹で判別すべき
- 透明度の良い海でウミガメに寄れると幸せな気分
- ミヤビウロコウミウシ健在
- 水温が1℃低下し27℃に