南よりの風が続いている。西も東も行けるけれど、どちらも微妙にうねっている。ポイント選びには迷うところではあるが、どちらも微妙に同じぐらいうねっているのなら、お客様の趣向で選べばいいんじゃないの? ってことで、西も東も欲張りに趣向の赴くままに潜ってみました。
ウミウシはもちろん狙いますが、それだけじゃなくて、いろんなものを狙ってみました。
すると……、
Hypselodoris nigrostriata。ヒュプセロドーリス・ニグロストゥリアタという到底覚えられないウミウシに遭遇。ラッキ~。
現場ではヒュプセロドーリス・ゼフィアだと直感で判断して、それでも嬉しかったのだが、ゼフィアは過去に見ていたので、見ていないウミウシと出会えて、さらにラッキーって感じです。このゼフィア、今では和名もついて、ソヨカゼイロウミウシと言うそうな。
今回見た奴にはまだ和名がついていませんので、ニグロストゥリアタウミウシと勝手に和名をつけないで、和名がつくまでは学名で呼んであげましょう。
フリソデミドリガイは自慢の振袖が1本しか残っていない個体でした。
砂泥地を徘徊すれば出会えるウミウシです。
なんか、隠れている……。
ああ、テング君だね。
小さかったけれど、よくよく見ると、キセワタのように背中が割れている。Philine属の一種
ササハゼのちびは超かわいい。しかもあんまり逃げなかったし、巣晴らし!!
ちびのジョーフィッシュも。
うわ~。本当にちびだね。このジョーフィッシュ。大きさ比較のため指も画面に入れて撮影しとくべきだった。
そして、FBの「44の海の談話室」に投稿したところ、ハワイマトイシモチ、カクレイシモチ、マダラテンジクダイ、タイワンマトイシモチなど、いろんな魚ではなかろうか? と博識なみなさんに議論していただきました、この魚。
発見当初はこんな白っぽい色でした。
見つけてからじっくり撮影していると、少しずつ色が濃くなりました。
瀬能先生にも伺ってみました。「画像、拝見しました。とりあえずハワイマトイシモチです。データベース中にも同じタイプの幼魚が若干登録されていました。親につながるか微妙ですが、消去法でやってもハワイが残ります」とのことでした。
がんばって、継続して観察すべし項目リストに追加決定!!
お昼ごはんをはさんで西海岸に移動してみました。お客様が見つけていたカバヅラブドウガイ。なんて名前だ……。
セトイロウミウシのちびって、トレニアウミウシみたいに頭部の先端に白いぽちぽちが並んでいるんだね。知らなかった。
なんか……格好良いミドリガイじゃん!!
あんまり見た記憶なし。で、図鑑を調べてみた。チャイロミドリガイかな? 私は初見かもしれない。
ヒュプセロドーリス・ニグロストゥリアタが見られたり、かわいいジョーがいたり、ハワイマトイシモチに出会ったり、楽しい1日でした。