3月に連休があったなんて……。いつからだろう? 昔からあった? 思い当たる過去がまったく記憶にありません。
沖縄本島恩納村のダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
とにかく……。連休を使って、皆さん沖縄に遊びに来ておられるようで、真栄田岬などは賑わっていました。幸いこの連休期間、海は穏やかなまま推移しそうです。よかったね。
今日は飛び込みで入ってきた地元のお客様が川のハゼをリクエストされてきました。午前中はお仕事があるってことで、午後からの出勤になりました。なので、午前は調査に当てました。川のハゼなんてここ数か月放置してましたから……。
で、早朝からスタートして海も一本だけチェック。
するとヒルモ畑に赤いシャコがいるではあ~りませんか。遊ばずにはいられない。まずは環境を入れて発見現場を撮影。
ヒルモの緑とシャコの赤を上手に画面に入れたくって、縦にしたり、横にしたり四苦八苦。でも、シャコは全然動かない。いい子だな~。
水中ライトでヒルモの緑だけをライトアップ。こちらの写真は露出を-2.0まで落としています。
もう少しシャコの姿にもライトを当てたくなったので、露出を-1.0にまで上げました。そして前からも弱いライトを当てました。私は水中ライトを2本携帯してますのでこーいうことも可能なわけです。
こんなシャコでした。名前はわかんないね。
グレーのカイメンを食べているのね……と遠目で思っていたのだが、写真で見るとこのグレーのものは卵のようですね。産卵中だったようです。
ハイイロイボウミウシ、大きいのを数個体見ました。
アカメハゼもたくさんいるポイントでした。冬でもたくさん。
小さいマルガザミだ。かわいいの~。
こちらは大人の個体。大きいのぉ~。
ヒゲモジャハゼも出てきました。
アーサーが旬ですな。どこにもたくさん。
で、山にも突入~。
コンジンテナガエビはどっさりいます。
時間がないので、定番コースの生物の顔ぶれを確認。
やっぱこの季節のヨシノボリたちは美しいです。アヤヨシノボリは輝いておられます。
オス同士の争うもさして珍しくはないです。周囲にメスがいるから……というわけでもなくて、オス同士がすれ違うだけで威嚇モードになられます。
そして、これまた美しい。シマヨシノボリ。背びれを立ててくれるのを待っている時間はなく、この程度の写真で終了。もう少し粘りたかった……。
クロヨシノボリは体色が個体によって本当にバラバラ。
メスのお腹には青く蛍光色で光る卵が入っています。どしどし産めよ、増えろよ。
岩の隙間で動かなかったので、?マークなんだけれど、クロミナミハゼだと思います。
よく似ているこちらはゴクラクハゼです。まぁ~……、どこにでもいます。メインは下流域ですが、川によっては中流にも上流にもいる。生息できる環境が幅広いんですね。
岩の隙間にはオオウナギだ~。
以前はこの川のこの辺りでは確認していなかったと記憶している。ティラピア。水が汚い場所に生息しているイメージがあるんだけれど、ウィキペディアで調べたら、特に汚い環境を好む魚ではなく、環境適応力が著しく強いってことなんだね。食用として国内に持ってこられた外来種として有名で、食べたら美味しいらしい。一度食べてみたいですね。
上流の急流部分ではヨロイボウズハゼ。
でも、全然色がきれいじゃなかったです。ヨロイボウズハゼは冬はあかんね。
秋には確認できなかったコンテリボウズハゼが元の場所に戻ってきていました。よかった。
コンテリボウズハゼのメスだと思っている個体たち。大きいです。
ルリボウズハゼだと思うのですが、瑠璃色がまったく出ていない。きれいに出ている個体もほとんど見なかった。
ヨロイボウズハゼの撮影風景です。ホント、好きじゃないとできない行動ですよ。川の浅瀬、水深は20センチぐらいですかね。
「ヒト」という生き物はホント十人十色だな~とこの写真を撮りながらまさに実感。首が痛くなるし、水は冷たいし、冬の川はホント好きな人じゃないと入れないと思います。