今日は午後から2ダイブ。沖縄は今、シーミーと呼ばれるお墓参りの季節なので、週末の道路はかなり混雑しております。今日のお客様は夕方から用事があるってことで、ならば無理せず近場で潜りましょう……と真栄田岬に行ってきました。階段で。
沖縄本島恩納村のダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
けっこういい感じの凪いだ海でした。ここ最近は南風が続いていますからね。
エントリーしてすぐの海域に漂っている流れ藻は見ずには通過できません。ハナオコゼでも隠れていないかな~と期待していたら、かわいい魚が隠れていました。
いつぞや見たイシガキダイによく似ているな……と思いながら、お客様と一緒にバシバシ撮影。
あとでFBの力も借りて調べてみたら、やっぱりイシガキダイ子供でいいみたい。かわいい奴に出会ってしまった。嬉しいね。ちゃんと流れ藻に帰還していくことを確認してバイバイ。エキジット時にもう一度探してみたけれど、もう流れ藻がどこかに流されていて、出会えませんでした。
潮は少し引いていて、どうかな~と思ったのだが、久しぶりにシシマイギンポにも会いに行くことにした。
ちょうどギリギリ泳げるな……って感じの水深の浅場を進んでいくと、そこには変わらずかわいいシシマイギンポがい……い、……いないじゃん……。
なんでぇ~?
しばらくよく探しましたが、去年まで確認していた穴は空っぽでした。
すでにいなくなってしまったって可能性もあるし、遊びに出かけて留守って可能性もある。潮の高さを考えると留守の可能性がかなり高いと自分では思っているので、また満潮時にチェックせねばなるまい。GWまでにちょこっと見にいってきます。
そんな浅い海域でウロウロしているウミウシといえば、トカラミドリガイですね。
ウミウシをちらほら確認しながら移動。レモンウミウシやミゾレウミウシ、ユキヤマウミウシ、シロウサギウミウシなど定番しか出てこないけれど……。
ワモンツツボヤのむへっ顔があったので紹介。
浅瀬で目立っていたので紹介。キカイカエルウオ。でかくて目立つ奴だ。
案山子のようなたたずまい、ワレカラたち。
ナデシコちゃんがいましたよん。
そんなに大きくないミズタマサンゴにオランウータンクラブとバブルコーラルシュリンプのペアが同居中。
そしてカールおじさんホヤ。先週見た時よりもはるかに数が少なくなってる。こりゃーGW前になくなっちゃうね。たぶん。
ホウズキフシエラガイがダブルできました。
真栄田の浅場にあるイソギンチャクはまだ白いのがちらほらありました。
で、ウミウシがいないと、サンゴの隙間に隠れているダルマハゼたちと遊びたくなっちゃうのは普通のことだけれど、サンゴの隙間を覗いていくと……、なんか貝が多くて、やけに目につく。
サンゴを食べる貝としてはシロレイシガイダマシやその仲間が有名であるが、この貝はそれらに比べて体高がかなり低くて手で傾けるぐらいでは取れないし、そもそも取るっていう言葉で語れるほどのシロモノではない。
貝とサンゴの隙間に細くてうすっぺらいものを入れて剥がす作業が必要で、その引っ付き方もかなり力強いです。
で、私は竹串を隙間に入れて剥がしたのだが、何個か剥がすと、もう竹串はボロボロになってしまう。
で、貝の剥がれた跡が、この写真。
真っ白けになってしまって、サンゴのポリープなどはすでになくなっているので、明らかにこの部分は死んでしまっていると思われます。
貝を裏返すと、こんな色と姿をしています。
貝には全然詳しくないので、またもやフェイスブックの助けをいただき、いろいろ教えていただきました。
サンゴヤドリガイ科の仲間はたくさんいること。
サンゴを食べる貝ではあること。
ただネット検索してみても、出てくる記事は図鑑的なものばかりで、「サンゴ礁を食べつくすような被害が出ました」という記事には出会えませんでした。もっとよく探せば出てくるかもしれませんが……。
去年の白化現象から逃れて、生き残ったサンゴたちについているのを去年の冬から気にして見ていたので、ちょっと忘備録的な意味合いも含めてここに書いておきます。
下の写真のように隙間の大きいサンゴを見ていくと、サンゴヤドリガイの仲間にどうしても目がいっちゃいます。
こんな感じで根元についてます。
今年は、この貝のことも気にして潜ってみますね。
さぁ~セルフ車検も終わったし、経理仕事がんばりましょう~。そして全部終えてGWを迎えたいぞ。