04/2022 2022log ダイビングログ

2022/4/12砂辺浄水場をビーチから潜ってみた

ターコイズミノウミウシ

午後からのダイビングで風は東風。

どうすべきか迷ったけれど、久しぶりに砂辺に来てみた。

砂辺ってどんな感じ?

砂辺海岸は沖縄本島中部の西海岸にある。

堤防が整備されていて、海に降りるには階段を利用します。

その階段ごとにポイント名がつけられています。

  • 砂辺№1
  • 砂辺カリフォルニア
  • 砂辺浄水場跡
  • 砂辺アオカワ前

で、最も人気のあるのが、

砂辺№1です。

たぶん理由は、

「干潮になってもかなりの確率で泳いでエントリー、エグジットできるから」

です。

同じ理由で砂辺カリフォルニアも人気です。

しかも、ここはトイレに最近のポイント。

午後から来ると、№1とカリフォルニアには潜れません。

なぜなら駐車スペースがなくなるからです。

道路沿いにある駐車スペース以外は住宅地なので迷惑駐車になっちゃいます。

なので、№1かカリフォルニアに潜りたい日は朝イチ、7時ぐらいには砂辺に集まります。

今日は、午後からなので砂辺浄水場で潜りました。

浄水場のあたりはいつでも車を停めやすいですからね。

砂辺浄水場

しかし………、

実は私、砂辺浄水場には数えるほどしか潜っていません。

直近で潜ったのは、たぶん2019/3/27まで遡らなければなりません。

いいね!
いいね!

そんなのよく覚えてるね

ケーラーミノウミウシを探し出すミッションを成功させた思い出深いものだったので記憶に残っています

サバトラ子猫
サバトラ子猫
いいね!
いいね!

そんなんでガイドして大丈夫なの? っていうか、ガイドできるの?

ふむ。その疑問はもっともだ。

キミの思うガイドとはなんぞや?

すげー
すげー
サバトラ子猫
サバトラ子猫

スキューバダイビングにおける海中のガイドとは、

「その日、その場所のベストに快適なルートを巡ること。

そのルートはお客様の趣味趣向を考慮した上で決定されるが、

なによりも優先されるのは安全である」

てな感じかな。

久しぶりに潜るポイントで、「その日、その場所のベストで快適なルート」がわかるはずもないので100点のガイドからはすでにこの時点で逸脱しているわけだが、もっと広い視点で見て今日のポイントをリストアップしてみる。

  • 東風の午後からのダイビング
  • 駐車スペースのない№1、カリフォルニア方面
  • ボートの出ない午後
  • お客様は1人のマンツーマンガイド
  • 長いお付き合いをしていただいているマクロ好きのリピーターさん

などの条件を熟慮すれば、久しぶりに潜る「砂辺浄水場」というポイント選択は悪くないのだ。

水中での観察ポイントはマクロに行っても良いが、

ポイント選択はマクロに片寄らず広い視野で考慮するのがベストである。

このへんは説明するのが大変なので割愛。

ナガレモヨウフグ

エントリーしてすぐに出会ったこのフグ。

ナガレモヨウフグ
ナガレモヨウフグ
サバトラ子猫
サバトラ子猫

初めて見るフグだ!!

すぐに名前わからなかったし、模様の感じも初見。

ナガレモヨウフグ
ナガレモヨウフグ

こんなシックな風貌のフグで特大サイズ。

渋さで言うと、ワモンフグに似通っているが、目の周囲の模様がワモンフグとは明らかに違う。

ちなみにワモンフグはこんな奴。

ワモンフグ
ワモンフグ

このまま掛け軸になりそうなシックなフグだね。

サンゴ礁のカラフルさと透明度の良いブルーの海を背景にシックなグレーのフグが放つ存在感にうっとり。

ナガレモヨウフグ
ナガレモヨウフグ

いつもお世話になっているサイト、「魚類写真資料データベース」には1枚写真が登録されているだけのレア種でした。

フグ好きの私とは対照的にフグにはあまり興味のないお客様の反応はあっさりしていました。

まぁー納得。

そして、ダイビングは続いていく。

おぼろげな記憶の糸を辿りながら、深場に降りてみた。

深場と言っても、砂辺海岸は普通で潜るエリアならば

最大水深20M前後である。そんなに深くない。

で、最初に何気なく覗きこんだ岩に強烈なアタリが……。

ユリタツノコ
ユリタツノコ
Why-?
Why-?

ペラピグこと、ユリタツノコじゃん………

いきなり?!

情けない……
情けない……
サバトラ子猫
サバトラ子猫

はい。いきなり………、持ってますねー、私

探しても見つからない時が多い中、何気なく見たら一撃でビンゴ………って感じ。

お客様はタツノコ系大好物なので、かなり刺さっておられました。

周囲を見ると、ウミウシも。

セスジスミゾメミノウミウシ
セスジスミゾメミノウミウシ

そして、1匹いればもう1匹いる確率が高いのは、ムカデもユリタツノコも同じなのだ。

岩の反対側にもう1匹隠れておられました。

ユリタツノコ
ユリタツノコ

その後はお客様の好きなウミウシを探してみる。

ムラサキウミコチョウ
ムラサキウミコチョウ

レモンウミコチョウをお客様が発見。

私のハウジングは1本目のダイビングですでに水没して曇っていたので、

こんな写真しか撮れてないです。

レモンウミコチョウ
レモンウミコチョウ
レモンウミウシ
レモンウミウシ

で、潜りながら、違和感を感じていました。

うーん………、ケーラーミノウミウシを見つけた時と風景が違うなー………と。

で、2本目はエントリーする階段を変えてみた。

だって北谷の浄水場は大きいし、その間に階段は何個もあるのだ。

ヒメコモンウミウシ
ヒメコモンウミウシ

2本目に入ったポイントの風景がケーラーミノウミウシを見た時のものと一致。

探してみましたが、なかなか見つけられない。

アプリシア・ニグロチンクタ
アプリシア・ニグロチンクタ

ちなみにケーラーミノウミウシというのは、こんな奴。

ソフトコーラルに擬態するウミウシで、大きくて見ごたえのあるウミウシなのです。

ケーラーミノウミウシ
ケーラーミノウミウシ
ムラサキウミコチョウ
ムラサキウミコチョウ

探せど、探せど見つからない。

途方に暮れていたところに浅瀬へのかけ上りがあったので、それをゆっくりのぼっていき、

水深を浅くしていった。

でも、なんかおかしいなー………という違和感は払拭できなかった。

なんだろうか?

この違和感………。

そんな中で出会った、ターコイズミノウミウシ。

水深は5Mでした。

実物は2㎜ぐらいなんで、肉眼では種の判別どころか

ウミウシかどうかでさえも老眼には厳しいサイズです。

なので、撮影してからカメラで拡大表示してようやくわかる。

サバトラ子猫
サバトラ子猫

ターコイズじゃん!!!

ターコイズミノウミウシ
ターコイズミノウミウシ

私も数えるほどしか出会えていません。

きれいなウミウシですねー………。

惚れ惚れします。

お客様がターコイズミノウミウシに刺さっている間に浮上してみました。

気になっていた違和感を早めに確かめたかったんです。

もちろんちゃんと安全停止してから上がりました。

上がってみてびっくり。

底は水深5Mなのに陸ははるか彼方にありました………。

沖合にちょっとした円形状の盛り上がりがあって、

私はそこを陸への浅瀬と勘違いして斜面を潜りあがっていたようです。

早めに気付いてよかったです。その後は速やかに陸側に移動。

すでに潜水時間は60分ぐらいになっていたし、

こーいう時は、素直に速やかに帰るのが正解だ。

そして、後でちゃんと経緯をお客様に説明して笑い話に変えるのが正解だ。

初めてのお客さんでは無理だけれど、リピーターさんならそれが可能です。

いいね!
いいね!

初めてのお客さんの時は無理なの?

初めてのショップで迷子になって、いっぱい泳がされたら嫌でしょ?

だいたい初めての人と一緒に潜るなら、砂辺浄水場は選択していないからね。

もっと他の案を考えてるでしょう

サバトラ子猫
サバトラ子猫

速やかに帰って、無事に生きているから失敗を笑い話にできるのだ。

失敗は恥ではない。ガイドさんも失敗する。

失敗をすぐに受け入れずに屁理屈こねてリカバーしようとするのが一番だめなパターンですよね。

ターコイズミノウミウシにも出会えて、無事に戻ってこれたんだから

上等さーね。

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