沖縄に軽石が流れ着いたのは2021/10月のこと。
私の住んでいる沖縄県恩納村のビーチに漂着した軽石は波で日ごとに砕かれて小さな粒になっています。
2021/11/20、仕事で訪れた瀬良垣漁港は軽石が侵入していましたが、その軽石の中に見慣れない魚が混ざっていました。
この記事ではアミモンガラという初見の魚に出会ったときのことを写真と動画でご紹介していきます。
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恩納村瀬良垣漁港
特徴
沖縄中部にあり南北に長い恩納村の真ん中ぐらいにある港。ハイアットリージェンシー瀬良垣ホテルに隣接している。
沖に堤防が作られているので、風が強くても港内が荒れることはないが、
軽石に関しては、西風、北西風、北風に弱い。
オイルフェンスを使用して港内に軽石が入ってこないようにしている。
瀬良垣漁港の軽石情報のまとめ記事はこちらからご覧ください
港内に軽石とアミモンガラ
かわいい魚が軽石に混ざって泳いでいました。

アミモンガラという魚だそうです。初見でした。
アミモンガラ ⇒ 沖縄本島でダイビング業を営み20年超の私も初見の魚です。ウミンチュ曰く、「普段は沖に設置されているシイラ捕獲用の漁礁を固定しているブイなどにくっついているのを見たことがある」

普通にダイビングするエリアでは見ない魚だし、岸近くにも来ないので、初見だったんだね
いやー、まだまだいろんな魚がいるなー



上の写真はボートの上からiPhoneで撮影しました 。下の写真はオリンパスのコンデジTG2で撮影しました。

どちらも陸上写真になります。
手網で捕獲して観察してみました。

こちらの動画もiPhoneでの水面からの撮影になります。

水中写真は撮らなかったの?
ふふふふふ。そりゃー撮るでしょ!!


こうなっちゃいました。
アミモンガラの水中映像
でも、動画撮影、難しかったです。
- 軽石の色とアミモンガラの体色が非常に似ている
- 軽石の大きさとアミモンガラのサイズがほぼ同じぐらい
- 水面には軽石がいっぱいで、隠れられたら探すのに手こずる
- 水面が明るすぎててコンデジのビューファインダーがよく見えない
- アミモンガラの移動速度がとても速い
など、撮影を困難にさせる要因がてんこもりでした。

浮いている軽石を下から撮影した写真です。
流氷ダイブで氷河を水中から見たら、こんな感じなのかなーと思いつつ撮影続行。

お、スズメダイ発見。

でも、アミモンガラがいないねー
お!!! 発見!!!


ピント、合わせて……、

うーん……、

すげー擬態だな……

こりゃー、軽石に混ざっちゃうよね。
まさに軽石に隠れるための体色って感じ。

大量の軽石と相まって、素晴らしい風景だ。
通常のダイビングでは見られない風景だね、こりゃー。

この魚は非日常のこの風景に、なぜここまでぴったりの擬態能力を有しているのか?

かわいい魚の到来に、軽石も悪くないな……って思ったりもしました。
が、
次に瀬良垣漁港に行ったとき、もうアミモンガラはどこにもいなくて、
実にこの時だけの出会いとなりました。

なんてこったい!!!
これまでの軽石の経緯

沖縄の冬は基本的に北風が吹いてます。なので、沖縄本島西海岸は風が当たる側なので、冬の間は軽石がずっーと吹き寄せられていることになります。
だけど、たまに南風になる時が数日、いや1日だけあるんだよね


そう、その日がまさに軽石大移動
一晩にして、大量の軽石がなくなってしまう現実にはびっくりです!!
- 2021/10/23 沖縄本島に軽石が漂着
- 10月後半から11月前半 北風が続き、長浜ビーチは軽石で覆われてしまいます
- 2021/11/6 観測以来初の南風、軽石がなくなる
- 11月中旬 北風が続き軽石は溜まり続け、砂漠化する
- 2021/11/21 再び南風、軽石砂漠がなくなる
- 2021/12/6 東風
- 12月後半 11月ほどの砂漠化は起こらず、波打ち際に砂利化した軽石が溜まり続ける
- 2022/1/4-5 待望の南風、軽石大移動
- 軽石の量が多いビーチ、少ないビーチの差が出てきました。
- 現在の様子はまた今度見にいってきますね。
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