またもや風向きが北になり、レッドビーチに向かう。2015年の最後は冬の定番レッドビーチにて捜索。
まずは前回のレッドビーチでお客様自身が見つけたRostanaga spの撮り直しがしたいとのことだったので、その現場に向かいました。レッドビーチでは比較的たくさん見られるこの紫色のカイメンの仲間をホストとし、擬態しています。
言われてよく見るとウミウシだって、わかりますが、最初にこれを見つけるお客様Oさんのウミウシ愛は素晴らしいですね~。
シロミノウミウシや、
Cuthona sp、
コトヒメウミウシの仲間など、小さいウミウシが続きます。
ナギサノツユも5ミリぐらいでした。
Cuthona spは以前にも見たことがあります。
青紫色がキレイなミノウミウシの仲間です。
この3枚の写真は同じ個体のウミウシです。
Flabellina sp。和名のないウミウシが続きますね。
コーラルのHさんから情報を聞いていたニシキフウライウオ。ペアでいました。
そして、こちらはAクンから情報をもらっていたパンダツノウミウシ。今日はご飯を食べている場面に出くわしました。いつでもここにいると嬉しいです。
あら、今日、二度目の出会い、Cuthona spです。そんなにたくさん出会えるウミウシではないと思っているんですけれどね。
見たことあるようで、名前がわからないな。
大きなパンダツノウミウシもいました。今日は全部で4個体のパンダツノウミウシを見ましたよ。
大きいウミウシもいました。ニシキウミウシです。
こちらもA君の情報を元に捜索してみたら、けっこう簡単に出会えたJanolus spです。以前はトゲトゲウミウシという和名でしたが、改名されるようです。
トラパニアの仲間もたくさん出てきました。こちらは顔にある黒線が目印になるでしょう。トラパニア・ギッペラだと思います。
コトヒメウミウシに、
あ、正面顔も紹介。
変わった体の模様だな~と思いつつ口触手間が暗褐色なので、やっぱりこの子達もトラパニア・ギッペラなのでしょう。
大きいのと小さいのと一緒に動いていました。仲いいね。
ミナミハコフグの子供もいました。
キイロウミウシに似ていますが、外套膜周辺の褐色細線の内側に黄色の色帯があるように見えるので、ドリプリスマティカ属の一種かな? と思っております。
モウサンウミウシの黒バージョンと白バージョンがそろい踏み……の絵だと思います。そうだよね?
このケショウフグはまさか2014年の年末からここにいるやつかな? たしか写真があったはず……。
こちらが2015/1/1、まったく同じ場所で撮影しているケショウフグですが、やっぱ微妙に色も違うし、斑紋の入り方も違うね。それが成長のしるしなのかもしれないけれど、違う個体なんだろうね。そうなんだと思う。
カベイロ・ファスミダという名前で図鑑を調べても全然掲載されていません。2015年に学名がつけられたとのこと。
触覚の先端がオレンジなのはいちおうにすべてアカボシウミウシとしてよいのだろうか?
むむむむむ……。白い体にオレンジ色が……二次鰓のほうにもオレンジ色が。こいつは、トラパニア・アウラータでいいのかな?
と、大晦日はけっこう出てきてくれました。しかしどのウミウシもサイズが小さいっ!! 多くのものが1センチ弱って感じ。
まだまだこれからがウミウシシーズンスタートって感じの大晦日でした。来年はどうなるのかな~?
今日だけでお客様のウミウシカウンターは46種類を記録したとのこと。やっぱ、これぐらいは出てきてくれないとね。ほっ。
スピッツ的生物ランキングもやらないとダメなのですが、まだ全然選定作業にも取り組めていません。1月中には発表したいものです。